2008年05月01日
■ LIVE WITH THE CORNERSTONES '07 / 佐藤竹善
絶賛、連休進行中
書き物の最中は基本的に原稿ネタとその周辺を集中的に聴くことになるが、合間には気分転換の意味を込めて、他のネタもちょこっと。今日取りい出したるは、一ヶ月前に出た竹善さんの好ライヴ盤。買ってすぐサラッと聴き流しただけなのに、ちゃんとコチラ側に訴えかけてくるモノがあったので、とても心に残った一枚。最近の竹善さんは、前にも増してイイ歌を歌っている。特にこのシリーズ“CORNERSTONES”は、彼の愛するAORを中心に、様々なカヴァー・ソングを披露する定番シリーズ。しかも今回は、松原正樹&今剛というギターの名コンビと一緒のツアーを録ったライヴ盤ということで、持ち前のミュージシャン魂、音楽への深い愛情が、いつも以上にストレートに詰め込まれるコトになった。
それは選曲にもハッキリ現れている。すでに4枚も作っている“CORNERSTONES”だから、本来はそこからライヴ用にチョイスするのが定石だろう。でも竹善さんは、松っつぁん&今さんというコンビをまず念頭に置いて、彼らとプレイするに相応しいナンバーを選んだ。アメリカの<Ventura Highway>、スピッツ<ロビンソン>から、エイモス・リー<Keep It Loose, Keep It Right>やラウル・ミドン<State Of Mind>、ジェイムス・モリソン<Wonderful World>、アレキサアンダー・ウィズ<Minor Setback>といった新しいアーティストの曲まで。とりわけ彼のお気に入りらしき新主流派(?)たちのセレクトは、この“CORNERSTONES”がただの名曲カヴァー企画ではなく、今の竹善さんの素直な視線、アーティストとしての本音を見せつけているようで、とても興味深い。完全オリジナルの新作には、当然ながら、いろいろ戦略的な意図が入ってくるだろうから。
そしてパラシュートから<Sylvia>と、インストの<Miura Wind>。このあたり、偉大な先人達へのリスペクト精神は、やはり山下達郎や角松敏生と同種のニオイを感じずにはいられない。今更ながら、よーく分かっているヒトなのだ。
ただ、そうした竹善さんの真摯なスタンスが分かるからこそ、同時発売のリミックス集には少々疑問を持ってしまった。おそらくご本人の企画ではないのだろうけど、“同時発売”というところに、ファン囲い込みの狙いを感じてしまうのだ。当人の気持ちからすれば、松っつぁん&今さんの凄さを知らない人には、是非パラシュートや2人のソロも一緒に聴いてみてよ、といったところだろう。リミックス企画自体を否定するものでは全然ないが、自分はシング・ライクや竹善ファンが、彼らの発言を頼りにAORを聴くようになった例をたくさん知っている。それだけに、そうしたチャンスの芽を摘むようなリリースはどうよ?と、個人的に思った次第。どうせ出すなら、少し時期をズラすとか、ちょっとだけ工夫を凝らしても良かったのでは? 作り手・送り手の事情も分からないではないが、彼くらいになれば、それくらいのコントロールは可能なはずである。
このライヴ盤が素晴らしい内容で、ちゃんと竹善氏の心意気が伝わってくるものだけに、そこだけがホンのチョッピリ残念だった。こうした気配りは、近い将来、必ず自分に跳ね返ってくるもの。それがアーティストに対する信頼度アップに繋がっていくと思うな。
そういや、先月は、シング・ライクのギター西村智彦さんと、初期のサポート・ドラマーだったS君と軽呑みの機会があった。西村氏は最近、甲斐よしひろのサポートで頑張ってるようです。
それは選曲にもハッキリ現れている。すでに4枚も作っている“CORNERSTONES”だから、本来はそこからライヴ用にチョイスするのが定石だろう。でも竹善さんは、松っつぁん&今さんというコンビをまず念頭に置いて、彼らとプレイするに相応しいナンバーを選んだ。アメリカの<Ventura Highway>、スピッツ<ロビンソン>から、エイモス・リー<Keep It Loose, Keep It Right>やラウル・ミドン<State Of Mind>、ジェイムス・モリソン<Wonderful World>、アレキサアンダー・ウィズ<Minor Setback>といった新しいアーティストの曲まで。とりわけ彼のお気に入りらしき新主流派(?)たちのセレクトは、この“CORNERSTONES”がただの名曲カヴァー企画ではなく、今の竹善さんの素直な視線、アーティストとしての本音を見せつけているようで、とても興味深い。完全オリジナルの新作には、当然ながら、いろいろ戦略的な意図が入ってくるだろうから。
そしてパラシュートから<Sylvia>と、インストの<Miura Wind>。このあたり、偉大な先人達へのリスペクト精神は、やはり山下達郎や角松敏生と同種のニオイを感じずにはいられない。今更ながら、よーく分かっているヒトなのだ。
ただ、そうした竹善さんの真摯なスタンスが分かるからこそ、同時発売のリミックス集には少々疑問を持ってしまった。おそらくご本人の企画ではないのだろうけど、“同時発売”というところに、ファン囲い込みの狙いを感じてしまうのだ。当人の気持ちからすれば、松っつぁん&今さんの凄さを知らない人には、是非パラシュートや2人のソロも一緒に聴いてみてよ、といったところだろう。リミックス企画自体を否定するものでは全然ないが、自分はシング・ライクや竹善ファンが、彼らの発言を頼りにAORを聴くようになった例をたくさん知っている。それだけに、そうしたチャンスの芽を摘むようなリリースはどうよ?と、個人的に思った次第。どうせ出すなら、少し時期をズラすとか、ちょっとだけ工夫を凝らしても良かったのでは? 作り手・送り手の事情も分からないではないが、彼くらいになれば、それくらいのコントロールは可能なはずである。
このライヴ盤が素晴らしい内容で、ちゃんと竹善氏の心意気が伝わってくるものだけに、そこだけがホンのチョッピリ残念だった。こうした気配りは、近い将来、必ず自分に跳ね返ってくるもの。それがアーティストに対する信頼度アップに繋がっていくと思うな。
そういや、先月は、シング・ライクのギター西村智彦さんと、初期のサポート・ドラマーだったS君と軽呑みの機会があった。西村氏は最近、甲斐よしひろのサポートで頑張ってるようです。


