2008年05月10日
■ SEA LEVEL
あーあぁ、昨日中に入稿予定だったのに、未だ書き終わらず。ネタはサザン・ロック・ファンにはお馴染みのシー・レヴェル。そう、オールマン・ブラザーズの分派的な、あのバンドですね。彼らがアリスタに残した最後のアルバム、通算5枚目『BALL ROOM』が、超久し振りに紙ジャケCDでリイシューされるのだ。一緒に出るのは再編オールマンズの2枚とディッキー・ベッツ&グレート・サザーン、アウトロウズなど。いやぁ、激渋っス…
でもこのシー・レヴェル、カナザワにとっては、ある意味、オールマン本体に負けず劣らず思い入れのあるグループだったりする。特にライトメロウ系が好きなヒトは意外と要チェック。サザン・ロックとはいっても、かなりジャジーでファンキーっぽかったりするのですよ。
オールマンズが最初に解散した76年に、kyd奏者チャック・リーヴェルがラマー・ウィリアムス(b)とジェイモ(ds)を引き連れて結成。ギターにはオールマンズが所属していたキャプリコーン・レーベルのセッション・マン、ジミー・ナルスが迎えられた。ちなみにチャックもジミーも、アレックスやリヴィングストンといったテイラー兄弟(彼らもキャプリコーン)をサポートしていた時期がある。
こうして77年に出たのが、このファースト・アルバム。で、初めて聴いた時は驚きましたね。こりゃあサザン・ロックというよりジャズ・フュージョン。しかもクルセイダーズにそっくり!だって。特に<Rain In Spain>やカヴァー曲<Scarborough Fair>でのチャックのピアノは、まるでジョー・サンプルでないの! よくよく見れば、プロデュースはスチュワート・レヴィン。なるほどねぇ〜。
でもこうした傾向は、ここで突然露になったワケではなく。元々オールマンズには脱ブルース指向があったし、それがチャック加入で一気に推進された次第。かの名インスト<In Memory Of Elizabeth Reed>にしても、『フィルモア・イースト・ライヴ』と『熱風』では、かなり雰囲気が変わっている。それを更に発展させたのが、このシー・レヴェルだったわけだ。
しかももうひとつのキーが、ここには潜んでいた。それはニール・ラーセンの曲を取り上げていること。特に次作『CATS ON THE COAST』では、もろフルムーンの<Midnight Pass>をカヴァーしている。グレッグ・オールマンもフルムーンのメンバーをソロ作のセッションに呼び、特にニールはツアー・バンドにも迎えているけれど、当時のオールマンズはフルムーンに対して並々ならず憧憬を抱いていたようだ。サザン・ロックとジャズ・フュージョンの蜜月。これぞ初期シー・レヴェルの真髄。
…とはいえ、2作目からはシンガー・ソングライターとしての実績を持つランドール・ブラムレットやセカンド・ドラマーを入れ、ロック体質を強化。3作目ではウイングスにいたジョー・イングリッシュが加入して、もうひとつの傑作『ON THE EDGE』を発表する。この1〜3枚目は、オールマンズ支持者ならずとも必聴。米盤では10年くらい前に全部CDで出たが、それも今やプレミア付きなので、そろそろ紙ジャケで国内リリースをお願いしたいものだ。
対して今度出る『BALL ROOM』は、キャプリコーン倒産を受けてのアリスタ移籍第一弾。ヴォーカル面が強化されてロック色がますます強くなった新体制は、どこかレーナード・スキナード風であり、これこれでグッドだと思う。ただ時流を意識してか、中途半端にメロウな曲を散見するのが惜しいところ。これ、どうもクライヴ・デイヴィスの横槍らしく、反発した彼らは呆気なく解散の道を選んだ。ワンマンで知られるデイヴィス氏ゆえ、ジャニス・ジョプリンやバリー・マニロウなどたくさんのスターを育て上げてきたが、その反面、このようなケースが後を絶たない。かもジノ・ヴァネリもその犠牲者のひとり。もっともクライヴ自身も時折クーデターにあってレーベル・トップの座を追われたりしてるのだが、しばらくすると、また他の所で要職に就いていたりする。現に今はSONY/BMGの北米トップ。かつてはColumbia社長を追い落とされたのにね。アクが強いから毒にも栄養にもなる、ってコトか。
ちなみに後年、チャックはストーンズやクラプトンのサポートで、ランドールはスティーヴ・ウィンウッド周辺で活躍している。
オールマンズが最初に解散した76年に、kyd奏者チャック・リーヴェルがラマー・ウィリアムス(b)とジェイモ(ds)を引き連れて結成。ギターにはオールマンズが所属していたキャプリコーン・レーベルのセッション・マン、ジミー・ナルスが迎えられた。ちなみにチャックもジミーも、アレックスやリヴィングストンといったテイラー兄弟(彼らもキャプリコーン)をサポートしていた時期がある。
こうして77年に出たのが、このファースト・アルバム。で、初めて聴いた時は驚きましたね。こりゃあサザン・ロックというよりジャズ・フュージョン。しかもクルセイダーズにそっくり!だって。特に<Rain In Spain>やカヴァー曲<Scarborough Fair>でのチャックのピアノは、まるでジョー・サンプルでないの! よくよく見れば、プロデュースはスチュワート・レヴィン。なるほどねぇ〜。
でもこうした傾向は、ここで突然露になったワケではなく。元々オールマンズには脱ブルース指向があったし、それがチャック加入で一気に推進された次第。かの名インスト<In Memory Of Elizabeth Reed>にしても、『フィルモア・イースト・ライヴ』と『熱風』では、かなり雰囲気が変わっている。それを更に発展させたのが、このシー・レヴェルだったわけだ。
しかももうひとつのキーが、ここには潜んでいた。それはニール・ラーセンの曲を取り上げていること。特に次作『CATS ON THE COAST』では、もろフルムーンの<Midnight Pass>をカヴァーしている。グレッグ・オールマンもフルムーンのメンバーをソロ作のセッションに呼び、特にニールはツアー・バンドにも迎えているけれど、当時のオールマンズはフルムーンに対して並々ならず憧憬を抱いていたようだ。サザン・ロックとジャズ・フュージョンの蜜月。これぞ初期シー・レヴェルの真髄。
…とはいえ、2作目からはシンガー・ソングライターとしての実績を持つランドール・ブラムレットやセカンド・ドラマーを入れ、ロック体質を強化。3作目ではウイングスにいたジョー・イングリッシュが加入して、もうひとつの傑作『ON THE EDGE』を発表する。この1〜3枚目は、オールマンズ支持者ならずとも必聴。米盤では10年くらい前に全部CDで出たが、それも今やプレミア付きなので、そろそろ紙ジャケで国内リリースをお願いしたいものだ。
対して今度出る『BALL ROOM』は、キャプリコーン倒産を受けてのアリスタ移籍第一弾。ヴォーカル面が強化されてロック色がますます強くなった新体制は、どこかレーナード・スキナード風であり、これこれでグッドだと思う。ただ時流を意識してか、中途半端にメロウな曲を散見するのが惜しいところ。これ、どうもクライヴ・デイヴィスの横槍らしく、反発した彼らは呆気なく解散の道を選んだ。ワンマンで知られるデイヴィス氏ゆえ、ジャニス・ジョプリンやバリー・マニロウなどたくさんのスターを育て上げてきたが、その反面、このようなケースが後を絶たない。かもジノ・ヴァネリもその犠牲者のひとり。もっともクライヴ自身も時折クーデターにあってレーベル・トップの座を追われたりしてるのだが、しばらくすると、また他の所で要職に就いていたりする。現に今はSONY/BMGの北米トップ。かつてはColumbia社長を追い落とされたのにね。アクが強いから毒にも栄養にもなる、ってコトか。
ちなみに後年、チャックはストーンズやクラプトンのサポートで、ランドールはスティーヴ・ウィンウッド周辺で活躍している。

