2008年05月13日

■ VIBRATIONS / ROY AYERS UBIQUITY

986cac1c.jpgホント、ロイ・エアーズってアナログ需要が高い割には、何故かCD化が進まない。特にポリドール時代以降となると、出てくるのは編集盤と未発表コレクションばかり。枚数が多くて出しにくいとか、代表曲が分散し過ぎ!という事情は分からなくもないが、もしかしてクラブ系リスナー以外は取っ付きにくいのかしらん?



…とはいえヨーロッパVerveでは、地道にポツポツと銀盤化が進行していて。昨年の『LIFELINE』に続いて、76年の代表作のひとつ『VIBRATIONS』がデジパックで再発された。うーん、ジャケのフォトからして、何だかフツフツと臭ってきそうですね。ジャジーでメロウな甘く危険な香りが…。

最大の聴きモノは、やはりメロウ・チューンの<Searchin'>。エリカ・バドゥやメアリー・J・ブライジ、ピート・ロックなど、数々の大物が好んでネタに使っている名曲だ。ロイと女性シンガーがウィスパー・ヴォイスで絡む<BAby I Need Your Love>、エドウィン・バードソングとのコラボレイト<The Memory>のクールネスも堪らない。ヴァイブの揺らぎを楽しむならタイトル曲。再びバードソングとの共作でラストに収められた<Baby You Give Me A Feeling>では、クールなファンクネスが堪能できる。

この時期のユビキティには、現在日本で活躍中のフィリップ・ウー(kyd/Ex-Maze)、後にコイノニアへ行くフスト・アルマリオ(sax)が在籍。看板の女性シンガーChicasは、少々ヒステリックながら濃厚なエロ具合でなかなかヨロシイ。そしてゲストには、バーナード・パーディにデニス・デイヴィス、一時ユビクティに名を連ねたリッキー・ロウソンといったドラマーたちに、グレッグ・フィリンゲインズ(kyd)やバイロン・ミラ−(b)なども入っている。ふわふわした浮遊感の中に漂うコクの深さは。きっとこうした連中が発しているのだな。



lightmellow at 23:50 │Comments(0)TrackBack(0)clip!Crossover / Fusion  | Reisssue

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