023b8534.jpgレコードコレクターズ誌AOR特集号(99年11月号)の極私的名盤に掲載され、マニアの間で垂涎の的となっていたニンバス。10年近いの歳月を経て、奇跡のCD化が実現した。一時は某オークションで数万円の値がついていたようだけれど、19日からはたったの2415円ポッキリ お客さん、こりゃあお買い得でっせ。今なら洩れなくカナザワのライナーだって付いてきます

何故にそんなにレアだったかというと、ミシガン周辺で活動していたローカル・バンドの自主制作盤だったから。80年にリリースした時に1000枚プレスしただけというから、現存するのはおそらく2〜300枚もあればいい方だろう。道理で暴騰するはずだ。でもきっとレココレ掲載前は、二束三文で投げ売りされていたのだろうけど。

元々このバンド、大学でビッグ・バンド・ジャズをやってた連中が、もっとコンテンポラリーなことをやりたくて結成したそう。学生街にあるライヴ・スポットに出演する時は、いつも長蛇の列ができたそうだから、実力のほどは確かである。実際にメンバーたちが傾倒していたアーティストには、スティーリー・ダンやギル・スコット・ヘロン、フローラ・プリムにパット・メセニーあたりが挙げられている。うん、スティーリー・ダン、なるほどねぇ

あの極私的名盤に掲載されたアイテムは、選者が勝手に選んでいるので、カナザワの目から見たら「えぇッ、こんなの載せたの?」なんていうアイテムもあった。また、あの時はまだ聴いたことがなかったけれど、あとで音を手に入れてみたら、「イタタタッ」というモノも。時間的問題もあって選考基準のコンセンサスが取れてなかったから、仕方がなかったんだけれど…。あの頃から、だいたい自主盤なんてロクなモンがない、あまりにアタリの確立が低すぎると思っていたんだよな。DJ予備軍は1曲のキラー・チューンで秒殺されても、リアルタイム派の耳はそれじゃあ納得しないのよ。

なので、当時は聴いたことのなかったニンバスも「どうせ…」とタカを括っていた。が、ある時、実際の音を聴かせてもらったら…。「ピエェ〜、ワタクシが間違っておりました」と。

とにかく演奏はシッカリしてるし、程よくグルーヴも効いている。そして何より、ハズした曲が皆無。これが大きい。実際にメジャーとの交渉も持たれたそうで、お蔵入りした2作目は、多少メジャー・レーベルの援助もあったようだ。まぁ、詳しくはライナーに詳細が書いてあるので、是非参照されたし。ちなみにインタビューに応えてくれた某メンバーは、つい最近まで、日本にも進出している大企業の重役サンだったらしいです。オマケにコレが好評ならば、そのセカンドだって出せるかも、とのこと。なので、こりゃあシッカリ応援せねば