6cd9372a.jpgノルウェーからのニュー・カマー、オーレ・ブールード。去年の秋頃から先物買いのAORフリークの間で話題となり始め、暮れにはアドリブ誌輸入盤コーナーでも紹介された。いよいよ3月初旬に国内発売というコトで、あたふたとライナー執筆中である。

実は縁あって北欧盤が出る前後から音を聴いていたが、ウエストコースト系のファンキーAORといった風情で、しかもサウンドのクオリティ、演奏スキル共にメチャ高。前半はホーンを聞かせたファンク・チューンが多く、ビル・チャンプリン率いるタワー・オブ・パワーみたいなイメージ。後半になってからAOR度が増していくという構成だった。

ところが日本ではAORファンをメイン・ターゲットにしていくということで、曲順をリニューアル。前半にそれっぽい曲を並べて、結構印象が変わった。特にペイジスとエアプレイが並んで攻めて来たような<One More Try>なんて、激ヤバっす

なんでもオーレ君、元々、北欧では結構知られた超テクニカルなプログレッシヴ・デスメタル系のバンドでブイブイ言わせてたそうな。でも彼のMy Spaceを見ると、影響されたアーティストとして、ペイジス、シーウインド、プリンス、クインシー・ジョーンズ、スティーヴィー・ワンダー、ジョージ・デューク、スティーリー・ダン、ジノ・ヴァネリ、TOTO などの名が。そうなると彼のファンクネスはプリンス譲り、ってコトかしらん? でもとにかく、このクレジットにピピッと来たら、チェックしておいて損はない。好みはあっても捨て曲ナシ。かくいう自分も仕事云々関係なく、目下のところのカーステ定番になってます。