a7925a3b.jpgスタジオ・ミュージシャンとして誰かをサポートしたり、CM音楽の分野で活動してきたというクレイグ・ドナルドソン。80年にレコーディングしたまま発売されずにいた幻のアルバムが、昨年突如リリースされ、早耳AORファンの間で密かに注目を集めている。

このクレイグ君は、コロラド州デンバーを拠点にしていたミュージシャンで、L.A.やナッシュヴィルにもしばしば進出。リチャード・マークスと一緒に仕事をしたこともあるらしい。作編曲にプロデュース、ヴォーカル、ギター、鍵盤、そしてエンジニアまでこなすマルチ・タレントだ。

コロラドというと、70年代終盤には西海岸から引き上げて来るウエストコースト系アーティストの巣窟になっていた場所。シカゴなどが拠点にしたカリブー・ランチも、コロラドのロッキー山脈の麓に位置していた。スピリット〜ジョ・ジョ・ガン〜ファイアーフォール〜ハートを渡り歩いたマーク・アンデス(b)のクレジットがあるのも、コロライド人脈ゆえか。

そういう場所から発せられたサウンドだから、L.A.産の都会派AORよりははるかにイノセントで爽やかテイスト。かといって初期アサイラムのような純ウエストコースト物に比べると、もう少し洗練された曲が多い。アイディアの元はズバリ、クリストファー・クロス。タイトル曲なんてモロだからね 中には妙にロックン・ロールした曲もあるが、個人的には同じクレイグでもカナダのランクさんを思い出したり。ジャケのルックスは、パパイヤ鈴木みたいですけど…

しかし、こんな好作が30年近く埋もれていたとは…! でもこれが好評を呼んだのか、早くも次作が出ているようです。

(TOWER RECORDS)



(CD BABY)
CRAIG DONALDSON: You'll Never Get Away With ItCRAIG DONALDSON: Hang in the Balance