ac433c7b.jpg白盤のCD−Rが届いてから、もう何回、ターンテーブルを開いただろう? この梅雨どきのジメジメムシムシした空気をスカッ吹き飛ばしてくれる会心のニュー・アルバム『ずっとー、夏。』が、リリース目前となった。



作品としては1年前の『NOW RECORDING +』に続く復帰第2作。でもあれは、デビュー以前に書き溜めてあった未発表曲を新録して世に出す企画アルバムだったから、純粋なオリジナル新作となると、95年の『SWEET VIBRATION』から14年ぶりとなる。

でもそれがウソみたいに、全編絶好調の村田節オン・パレード。もちろん詞を読むとそれなりに歳を重ねていて、ノルタルジックな部分やほのかなメッセージ色を孕んだナンバーがあったりするが、とにかく音も歌も紛うことなき村田サウンド。実は週始めにインタビューがあったが、ご本人もまったく迷いなく作れたそうである。

『NOW RECORDING +』から本格的に始めた自宅レコーディング効果が大きいらしく、時間や予算の制限を気にせず、自分が納得できるまで試行錯誤を繰り返せる。時にはバンド・メンバーに頼んだパートも、自分で音色を変えてみたり、ちょこっと編集してみたり。そうやって自分の頭の中で鳴っている音を100%再現した。

『ずーっと、夏。』というタイトルは、夏男のご帰還宣言であると同時に、いつも揺るがぬ音楽を創り続けて来た彼の自負の表現。この夏のカーステ・ヘヴィ・ローテーションは、この一枚に決定

※インタビューの内容は、7/19売りのアドリブ誌をご覧下さい。