2009年11月05日

■ AMERICAN CLASSIC / WILLIE NELSON

Willie_nelson_america「満を持して」と言いましょうか。それとも「結局ココへ戻って来た」と言いましょうか。カントリーの大御所であり、アメリカの国民的シンガーでもあるウィリー・ネルソンの、極上スタンダード・コレクションが好評。まさに78年の傑作『STARDUST』を踏襲した一枚である。



アメリカン・アイドルからデビューした新人キャリー・アンダーウッドの大成功が象徴しているように、米国ではここ暫くカントリーの隆盛が続いている。これは、米国人の心がコンサヴァティヴになっているひとつの象徴でもあるが、この手のアメリカン・スタンダード集が次々に出て来るというのも、「あぁ、みんな自分のルーツを探してるのだな」と思う。

そんな時、形から入ったような若いジャズ・シンガーのスタンダード集は、ほとんど心に響かない。スーッと自然に入ってくるのは、歌い手の生き様をそのまま表現したような、味わいのある歌声。ウン十年を生き抜いた、酸いも甘いも嗅ぎ分けるベテランの歌なら、尚更である。もちろんロッド・スチュワート然り。それに、クリスマス・アルバムを出したボブ・ディランも。

ほとんど無条件に手にしたこのアルバムだけれど、クレジットを見てビックリ。これって、トミー・リピューマとアル・シュミットの仕事じゃないの しかもアレンジがジョニー・マンデル。つまり、ほぼ同時にリリースされたバーブラ・ストライサンド『LOVE IS THE ANSWER』と同じ布陣というワケ。よく見れば、バーブラをプロデュースしたダイアナ・クラール、それにノラ・ジョーンズとのデュエットも入っている。オマケにリズム・アレンジを担ったのは、ジョー・サンプル。まさに鉄壁の顔触れである。

それでも、そんなゴージャスなバックなど、どこ吹く風。いつもと変わらず、飄々と一本調子の歌を聴かせるウィリー・ネルソンが実に良い。タキシードでめかしこんでも、腰まであるロング・ヘアはいつも通りで、「私自身が変わるわけじゃないからね」と言ってるみたいだ。

そのクセ、フロントのジャケでは、アメリカの大地を背に悠然と構え、国民的歌手に相応しい威厳と風格を漂わせている。このアートワークを見て、中身の充実を確信した次第。日本で日の丸を背に歌って絵になる歌手なんて、それこそ、北島のサブちゃんくらいか?




lightmellow at 23:50│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!Pops | New Release

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これはコピーじゃありません。
もう遺伝。ライヴも凄いよ!