ashford_simpson_highriseカナザワ監修『Light Mellow's Picks』で、82年作『STREET CORNER』とこの83年作『HIGH-RISE』を初CD化したのが利いたのだろうか? デュオとしてのデビューから36年目にして、ようやく初来日が実現。その初日の2ndセット@ブルーノート東京へ行って来た。

クラブ内は、30歳代から50歳代と思しき熱心なファンで、かなりの盛り上がり。自分たちの持ち歌はもちろん、ソングライター/プロデューサー・チームとして他のアーティストに提供したヒット曲も沢山あるので、それが次々飛び出すと、時間はアッと言う間に過ぎていく。

大まかに分けて、前半は<Found A Cue>や<Is It Still Good To Ya>、<Stay Free>といった、彼ら自身のワーナー時代のヒット曲を中心に。あぁ、ワーナーの頃のアルバムも再発したかったよなぁ〜、と悔やみながら見ていたが、許諾が下りなかったのだから仕方がない。でもステージ上のお2人は、今も変わらぬ熱々ぶりで、息も身振りもピッタンコ ニックはまったく歳を取らず、ヴァレリーは膝上のミニのドレスで脚線美をチラつかせがら、時々ピアノを弾いたりして、エモーショナルな歌を聴かせる。

中盤ではダイアナ・ロスに提供した<The Boss>、チャカ・カーンが歌いホイットニー・ヒューストンがリメイクした<I'm Every Woman>で大盛り上がり。レイ・チャールズに書いた2人の出世曲<Let's Go Get Stoned>では、ニックが彼らのサクセス・ストーリーを濃ゆ〜く語り始め、続いて怒濤のモータウン・メドレー、<Ain't Nothing Like A Real Thing> 〜 <Your Precious Love> 〜 <Ain't No Mountain High Enough>では、フロアの中心部がほとんどディスコと化していく。ラストは大ヒット<Solid>。アンコールでは<You're All I Need To Get By>が飛び出して、熱狂的な80分が終わった。
いやぁ、やっぱし誰もが知ってるヒット曲が多くあるというのは、ホントにライヴで威力を発揮します 

結局、再発2作からのチョイスは、中盤に登場した<Street Corner>のみ。最近出たライヴ盤では『HIGH-RISE』から何曲かやっているので、もしかして…と期待したが、サスガにこの持ち時間じゃ難しいか…。

バック・バンドのコンビネーションもかなり良く、百戦錬磨を感じさせた。実際、ピアノのピーター・カナロッツィとベースのエルリエル “ティンカー” バーフィールドは、ナンとワーナー時代からの付き合い。81年の傑作ライヴ盤『PERFORMANCE』にも揃って参加している。更にティンカーは、その時のドラマーだった故ヨギ・ホートンと共に、ルーサー・ヴァンドロスのバンドに参加。角松敏生の代表曲<Girl In The Box>でも、青木智仁とツイン・ベースを弾いた。

8〜9月に観たリオン・ウェアやメイズのライヴも良かったけれど、期待上回り指数はアシュフォード&シンプソンが一番かも。