stevie_woodsもう早耳のAORファンの間では情報がアップされ、話題になり始めていますね。当方の掲示板にも書き込みがありました。まさに待望! スティーヴィー・ウッズの3作品がとうとうCD化されます。まずは米Wounded Birdで8月中の発売予定。国内盤も許諾申請中ですが、追ってアプルーヴァルが出るでしょう! 

とにかくこの人には時々驚かされる。ドイツで現役なのは知っていたが、突然クインシー・ジョーンズの75歳記念のモントルー・ジャズ・フェス公演に参加し、パティ・オースティンの隣でヴォーカルを披露。そして今度は、この突然のCD化だ。

それこそ何度CD化の申請を出しても、ずっとNGばかり。米国側からは「Cotillionには権利がなくなった」と聞かされていた。それとは別に、スティーヴィーと接触した関係者からは、「当時のプロデューサーが権利を持っているが、ケンカ別れして封印され、取り付く島もない」とも。それじゃあ成す術がないじゃないかっ。ほとんど諦めの境地に入って数年、今回、突然降って湧いた初CD化の話に、まるでキツネにつままれた気分のカナザワなのだが、とにかくAORファン積年の夢が果たされるワケで…。Wounded Birdに許可が出たのならば、追ってコチラにも色よい返事が来るだろう。少し発売が遅れる分は、アルバム未収曲/未収ヴァージョンのボーナス収録で補いたい。実際、彼はこの時期、本拠地ドイツで12インチを連発していて。多くはアルバムからのカットだけれど、未収曲/ヴァージョンも確認できているので、あとは権利的な問題になる。だってスティーヴィー、本国ドイツでは他のレーベルと契約してたのよ。

80年代前半に出した3枚のアルバムは、どれもなかなかの良作。中でもこのファーストは、アーバン・ブラック系AORの最高峰に数えられる。タイトル曲はもちろんウィルソン・ブラザースの名曲だし、ピーター・アレン<Fly Away>や、グレイドン=フォスター作でコリー・ウェルズ(!)も歌っていた<Throw A Little Bit Of Love My Way>など、好カヴァー目白押し。でもそれを凌駕するのが、全米トップ30入りした<Steal The Night>。小粋でオシャレだけれど、ちょっとスケベなこの感じ、もぅタマリマセン。当時もオトナな女性たちの間で大人気。首都高から眺める夜景の美しさにジャスト・フィットする、女泣かせのAORでありました。クラブ世代の若いファンに、この魅力が分かるかなぁ〜

レコーディングはバリバリのL.A.メンツ。ルカサーやビル・チャンプリン、レイ・パーカーJr.なども参加してます。