dukes_010いやぁ、マクサスのライナー、簡単に書けるかと思いきや、書きたいこと書くべきことがテンコ盛りで、意外に悪戦苦闘してしまった(その分、力作です)。おかげで今日中に終わってる予定だったデュークスに、やっと手を付けたところ。

このアルバムに関しては、初CD化時のライナーも担当させて頂いてたものの、その後明らかになった部分も多く、そのあたりを付け加えて。加筆修正というよりは、前回のを一部引用しつつ、完全リライト。

ま、詳細は発売になってから読んで頂きたいが、デビューは2人が邂逅して間もない73年。このアルバム前に、ブガッティ&マスカー名義で最低7枚ものシングルを出していた。1〜2枚ならよくあるコトだが、この多さにはちょっとビックリ。中には他のアーティストに書いた曲のセルフ・カヴァー、あるいは後年リメイクされる曲もあったりする。そして76年には、新人らしきユニットのシングルをプロデュース/楽曲提供。これのアレンジが、元パイロットのウィリアム・ライオールだったりして。そうか、きっとコレがライオールのリーダー作『SOLO CASTING』への参加(Vo.& G.で)に発展するのだな。でもってクロストファー・ニールのプロデュースの下、更にシーナ・イーストンとの仕事に繋がっていくワケだ。

ボーナス曲は、シングル<Mystery Girl>のカップリングで、アルバム未収の<My Simpe Heart>。最初に歌ったのは75年のキャロル・ダグラスだったが、79年には渡英して活躍していたスリー・ディグリーズが、ジョルジオ・モロダーのプロデュースでUKチャート3位に仕立てていた。なるほど、ちょっとキュートなポップ・チューンで、デュークスのアルバム本体に入れちゃうと、ちょっと浮くかも。他にも彼らには<Thank You For The Party>とか<Nite Music>の12インチ・ロング・ヴァージョンがあるが、そちらは今回未収録。ご興味ある方は、海外中古サイトへ行けば、比較的簡単に入手可能です。