bryan_ferry_inyourmind今野雄二氏が自殺。動機は不明ながら、ちょうど彼が夢中になって追っかけていたロキシー・ミュージックが久々に来日し、フジロックに出演した直後、ということで、何か関係があるのかも知れない。

もし東京で単独公演があれば、自分も必ず観に行くつもりだったが、果たして今野氏は…? もし早くに自殺を決意していたら、最後にフェリーを観に行ったと思うが、死後何日か経ってからの発見という報道もあって。…だとすると、ロキシーのライヴの前には既に旅立ってたことになる。どうも「最近はフェリーに疎まれてた」という噂もあるらしく…。ま、その辺りはいずれ明らかになるだろう。

報道では、氏は映画評論家や音楽評論家として紹介されているけれど、この方、音楽に関してはクールな批評眼など持ち合わせておらず、ロキシーやトーキング・ヘッズなど、メディアで好きなアーティストを持て囃していただけ。だからフェリーから<Tokyo Joe>などと皮肉られても、逆にネタにされて喜んじゃったり…。例えば、フェリーがボブ・ディラン好きなのを何処まで理解していたのか…、とちょっと疑問に思ったりする。ヨーロピアン・センスの洒脱なイメージは、加藤和彦あたりともダブるけれど、フォークやクラシック・ロック好きで根幹がシッカリしていた加藤氏に対して、今野氏の方はもっと表層的に、サブ・カルチャーのうわばみをすくい取っていた印象。元々週刊誌やファッション誌の編集から出てきた方だから、自分の勘や嗅覚で直感的に歩んで来られたのだろう。そしてそれが妙にハマった時代も、確かにあった。

それ故、自分にとっては少々反面教師的な存在。でも最近はあまり名前を聞かなかったし、実はとてもナイーヴでピュアーな人だった、ということも耳にしている。時代の証言者が、またひとり減ってしまった。ご冥福をお祈りします。