little_feat_columbusリトル・フィートの名ドラマー、リッチー・ヘイワードが肝臓ガンによる合併症で死去。享年64歳。09年8月以降、治療のためにバンドを離れていたそうだが、遂に力尽きてしまった。

ニュー・オーリンズの伝統であるセカンド・ライン・ファンクを豪快に叩き出す稀有な白人ドラマー、リッチー・ヘイワード。フィートのボトムを固めただけでなく、そのクセのあるシンコペイションを取り込もうとする志の高いアーティストたちからは、時としてセッションに呼ばれたりした。ロバート・パーマー、ヴァン・ダイク・パークス、鈴木茂に矢野顕子。『UNPLUGED』の頃のエリック・クラプトンのツアーに突然同行してきたり、YAZAWAのアルバムでも叩いていたかな。そうそう、角松のアルバムでも。

個人的に忘れられないのは、ドゥービー・ブラザーズ<Wheels Of Fortune>のツイン・ドラム。彼のドラムを意識するようになったのは、あの曲がキッカケだったかも。当時のカナザワには、まだリトル・フィートはちょっと取っ付きにくかった覚えがある。フィートをホントに「すげェ」と思ったのは、確か、この78年の2枚組ライヴだったな。

きっと今頃、あの世でローウェル・ジョージとガッチリ握手して、セッションに興じているのでは? リード・シンガーはもちろんパーマー。コーラスにはニコレット・ラーソン。終盤になると、フランク・ザッパがステージに乱入して来る。それを一番前で観ているネオン・パーク。おぉ、30年くらい経ったら、自分もその隣で観てみたい。

Rest in Peace...