barnaby_byeこれは個人的待望のCD化。アレッシーのQwest盤リイシューと抱き合わせた、米Wounded Birdのグッジョブ。実際は再結成した本人たちがサイトでCD−Rを売ってたりはしたのだけれど、やっぱりオフィシャルのプレス盤だと気持ちがスッキリするね

このバーナビー・バイは、美形双子デュオのビリー&ボビー・アレッシー兄弟と、元ブルース・マグース、後にバランスを率いるペピー・カストロが在籍した4人組。73〜74年に2枚のアルバムを出して解散してしまうのだけれど、イケメンと変人風の男の組み合わせは、後のチープ・トリックを思わせたりする。

音は、時代的にサイケ色を孕みつつも、基本はソフト・ロック寄りのポップス。アレッシー兄弟のナイーヴなハーモニーは、この頃から彼らの大きな武器になっている。流れ的にプレAORという看板を掲げるムキもあろうが、スタイル的にはちょっと違うか。まぁ、アレッシーのファーストには近いけれど。でもそもそもアレ自体がボーンズ・ハウ制作。すなわち、ソフト・ロック寄りであるからして…。

ファースト『ROOM TO GROW』も、このセカンド『TOUCH』も、内容的には甲乙つけ難し。カヴァー1曲以外はすべてオリジナル、というスタンスにも変わりがない。でもそのカヴァー曲に、ちょっとビックリ。

『ROOM TO GROW』の方はビートルズ<She's Leaving Home>で、至極納得だが、『TOUCH』で取り上げているのは、なんとドミニク・ブガッティの作品。もちろん、まだデュークスなんて時期ではなく、ブガッティがフランク・マスカーとのコンビを始動して間もない頃の曲だ。当時の2人は、そのまま “ブガッティ&マスカー” の名義で、デュオ・チームとして英国でシコシコと7インチ・シングルを出していて、この曲はおそらく2枚目のシングルにあたるもの。マニアの間で有名なポール・ニコラスよりも、ずっとずっと早い。それこそカナザワの知る限り、バーナビー・バイがいの一番にブガッティ&マスカー作品を取り上げていたことになる。

やっぱりバーナビー・バイは、ただのポップ・バンドではなく、言わば職人集団だった。だからこそ、同じ匂いがしたブガッティ&マスカーの作品に目をつけたに違いない。

ちなみに。発売延期になっていたデュークス『ミステリー・ガール』ですが、9月15日にリリース決定しています。ただし、予定されていたボーナス・トラックは収録できず、ストレート・リイシューになりました。予めご了承ください m(_ _)m