john_lennon_menlove相方が夏休みを取ったので、地元さいたまスーパー・アリーナ内にあるジョン・レノン・ミュージアムへ。何せ今月いっぱいで閉館になるから、最後にもう一度、ジョンの遺品の数々や所縁の品を目に焼き付けておきたかったのだ。

かくいうカナザワも、実際は2度目の来館。ジョンが撃たれた時に掛けていたという、割れたグラスの特別展示以来だ。館内には要所要所に閉館のお知らせとヨーコの挨拶が掲示されていた。直接的にはスポンサーの大成建設とヨーコの間に交わされていた10年間のライセンス契約が切れた、というのが閉館の理由。けれど訪れる人がもっと多ければ、きっと契約更新されただろうし、いろいろ残す手立てはあったと思う。

実際自分の知る限り、ミュージアムの宣伝戦略はお寒い限り。新聞には定期的に小さな出稿を行なっていたが、話題性のあるイベントなど皆無に等しく、ただただジョンの看板に頼っていただけである。

例えば、この10月にはジョンの生誕70周年で、オリジナル8作の再リマスター盤、最新ベスト、4枚組編集盤、そして11枚組ボックスと、まるでジョン・レノン祭りのようなリリース・ラッシュ(詳細はこちらから)があるし、中旬になるとビートルズのベスト赤盤・青盤も出直す。そして11月には、若き日のジョンを描いた話題の映画『NOWHERE MAN(ひとりぼっちのあいつ)』の公開が控えている。でもその直前にミュージアムはあっさり閉館されてしまうワケだ。こうした計画性の欠乏、戦略の無さが、10年間ずっと続いていたのだ。例えば、ストーンズとかエリック・クラプトンとか、非常にジョンに近いアーティストが階下のアリーナでライヴをやるんだったら、当日はチケット見せれば半額で入れます!みたいな集客の方法だってあっただろう。

とにかく、写真や映画で見慣れたジョンの楽器や洋服、日用品など、貴重な展示物が、もうすぐ観られなくなってしまう。某誌みたいに、悪戯にジョンを神格化したり美化するのは大嫌いだけど、ココには、ただありのままのジョンにも触れることができる。個人的には、サージェントのコスチュームやマジカル・ミステリー・ツアーの服とかに、万感迫るモノがありました。

今から閉館をどうこう言っても始まらないが、とにかくビートルズ好きでまだ行ったことの無い人は、是非行ってみて。

ところで自分は、ボックスを買うべきか否か。赤盤・青盤はどうする? それとも思い切って全部無視? 基本的に全部持ってるんだからねぇ…。それにしても、あまりにチャラチャラ出し直すと、今ドキの若い音楽ファンに対してジョンの音楽が安っぽく見えちゃうよ