■ SOMETHIN' RIGHT ／ JIM SCHMIDT

８３年発表のＣＣＭ隠れ名盤が、よもやの初ＣＤ化。音もまさに明るく健全なＡＯＲサウンドで、ちょっと気恥ずかしくなるほど透明感に溢れている。

バックのメンバーもデヴィッド・ディッグス（kyd）、ポール・ジャクソンJr.（g）、ジョン・フェラーロ（ds）、レオン・ガエア（b）、デヴィッド・ボラフ（sax）といったその筋の名手が勢揃い。しかし何と言っても決め手になるのは、リチャード・ペイジ＆スティーヴ・ジョージのコーラスと、ロビー・デューク、ボブ・ウィルソン（シーウインド）にキース・トーマスといった作曲陣だろうか？

プロデュースとアレンジを担うテリー・ウィンチはそれほど名の通った人ではないが（２曲はデヴィッド・ディッグス編曲）、過不足のない、実にスッキリしたサウンドメイクでナイス。バラードは少々デヴィッド・フォスター調ながら、まぁ、それが時代と言うものでしょう。ジムのヴォーカルもサラッとクセがなく素直。逆に、もう少しアクがあった方が印象に残るのでは？、と思ってしまうくらいに。

それにしても、ようやくＣＤ化されたというのに限定生産で既に予約完売状態。現時点ではネットショップもリアルショップも在庫だけで販売終了になりそうだ。たとえ個人のレーベルでも、契約結んでリリースする以上は、もっとファンのお手元にちゃんと届く方法を考えて欲しいな。

Comments

[1. hiro]

私もあわてて買った口ですが、あわてた甲斐がありましたね。
Bruce HibbardとかRoby Dukeあたりの名盤と肩を並べる出来だと思います。もちろん彼らもバックに絡んでいるわけでそのサウンドは類似しているわけですが
再プレスはないんですかねえ。

[2. sajukami]

金澤さん　私めも予約しましたよ　まだ他の物もあるのでまだ到着しませんが　
関係ないですが　昨日上越市にて今年から気になっていたバンド　jajaのライブに行ってきました。

[3. kanazawa]

ここの発売元は、初回が売り切れてまたイケそうな場合のみ追加プレスするようですが、その後はまったくやらないスタンスらしいです。
個人レーベルだそうなので、リスク回避でしょう。ロブ・メールなんか、コチラとひと足違いでしたからね。

[4. ババル]

こういう個人レーベルによる極少数プレスって、何のためにやってるんですかね？

売り切れ＆プレミア化必至な訳で。

手元にストック持っておいて、後で破格の値段で（オークションとかで）暴利を得ようとしてるんじゃ？

いずれにせよ最近多すぎですよ、この商法。シーンにとって害悪以外の何物でもない、はっきり言って。

[5. kanazawa]

＞手元にストック持っておいて、後で破格の値段で（オークションとかで）暴利を得ようとしてるんじゃ？

まさかそれはないでしょう（苦笑）
素直に、何処も出してくれないモノを自分の手で出す、というコトだと思いたいです。でも在庫を抱えたくないので、売り切れる枚数でしか作らないのでしょう。
ま、趣味的にやっている分、時間をかけてリサーチする能力を持っているので、存在価値はシッカリあると思いますよ。

[6. ババル]

まあそうでしょうね。

でも歌詞も解説もない点等含め、どうかと思ってしまうんですよ。

もっと金澤さんにきちんとした形でのCD化活動を頑張って頂かないと！(笑)

[7. 不死鳥]

価格も関係しているでしょうが解説、歌詞等がPoorなのは残念ですネ。

しかし、一般に入手困難な音源をファンが手にする事を可能にしたは、意義が有ると思います。

Jimに以前何度かコンタクトを採った事が有りますが非常にレスが遅く、また、気まぐれな印象を受けました。
金澤さんが言われる様に、気難しい性格や商業的な事に興味の無いアーティストには、ビジネスライクでは無く個人ベースの根気や信頼感が在ってこそ出来る事なのでしょう。

もっとQalityの高いPackagingは、Majorな所から出る時に期待しましょう。