mark_almondあ、あぢぃ〜 なんと、6月の最高気温更新ですかッ 節電モードとはいえ、さすがに昨日からはクーラーなしでは仕事にならず、28℃設定で稼働中。でも扇風機を併用すると、これでも充分快適でサクサク仕事が捗るような…。しかもネタがマーク=アーモンドなので、如何にもクール

同じようなジャジーAORでも、程良くブラジリアンな香りを取り入れたマイケル・フランクスは、明るい陽光のイメージ。しかし、英国のホワイト・ブルースやジャズ・ロック・シーンから目が出たジョン・マークとジョニー・アーモンドのコンビは、もっと猥雑でサスピシャスな夜の裏通りの臭い。個人的には、“裏マイケル・フランクス”と紹介しちゃったりもするのだけれど。

実際この両者には、共通項が多い。例えば、どちらもトミー・リピューマに目をかけられていて、アレンジャーにクラウス・オガーマン、エンジニアにアル・シュミットを起用。マイケルもジョン・マークも、同じアコースティック・ギターの使い手である。しかもこのアルバムでは、マイケルの<Vivaldi's Song>をカヴァーしていたりも。

バックのメンバーは、スティーヴ・ガッド(ds)にウィル・リー(b)、ジョン・トロペイ(g)、レオン・ペンダーヴィス(kyd)、ラルフ・マクドナルド(perc)。リピューマのHorizonからのリリースということで、ホーンにはレーベル・メイトのシーウインド勢が参加した。でも演奏自体はシンプルで、あまり目立たず、朴訥とした歌にそっと寄り添う。少しタイプは違っても、マイケル同様にインテリジェントで、自分(たち)の世界観を持ったアーティストだ。

ちなみにこの解説は、11年前に書いたモノを若干加筆修正。既に消滅したユニットで、アーティスト自身に動きがないのが最大の原因だけれど、ひと昔前から彼らに対する評価軸がブレなかったのも主たる要因。加えて自分の文章も、大きく直す必要が見当たらず、ちょっと安心(←進歩してない、という言い方もできるな

計らずも覗き見てしまった情事の現場  華やかな都会の裏側を鋭く剥ぎ取った、真のアダルト・ミュージックがここに。