la_boppers_81サイド・エフェクトのバック・バンドからスタートし、ウェイン・ヘンダーソン主宰のアット・ホーム・プロダクションでハコバン的なポジションも担ったのが、このL.A.ボッパーズ。“BOPPERS”名義の1作目から数えると通算3作目に当たる81年作『BOP TIME!』が、初CD化された。

元々がミュージシャン集団のバンドだけに、フュージョンがかったライトなテイストが彼らの魅力。そしてちょっぴり洒脱な雰囲気は、時にマンハッタン・トランスファーあたりを髣髴させたりする。

このアルバム一番の聴き物は、アルバム冒頭の<La La Means I Love You>。言うまでもなく、デルフォニックスでお馴染みの名バラードだが、ここではサイド・エフェクトの面々をゲストに迎え(ミキ・ハワード入り)、何とノリノリのポップ・ファンク・アレンジで披露する。いくらカヴァー多しと言えども、このメロディをサラッとアクティヴに解釈したのは、おそらくL.A.ボッパーズだけだろう。また<Where Did You So>では、ジョージ・ベンソンの十八番であるギターとスキャットのユニゾン・ソロが飛び出し、思わず苦笑。別に彼らはウケ狙いで演っているワケじゃないのだが、どこかプッと吹き出してしまう要素が、彼らには不思議と備わっているみたい。

これで【サーファー・ソウル】シリーズでCD化された『L.A.BOPPERS』を含めると、L.A.ボッパーズに改名してからの3作は、すべてCD化されたことになる。何だか、親方サイド・エフェクトの方がCD化が遅れているような…