ashford_simpson_79朝っぱらからソウル系アーティストの緊急手術だの訃報だのが飛び交う、何ともやるせない一日。自分もメタボまっしぐらで医者通いしてるクセに、日々の不摂生は直らないから、決して他人事ではない。生活習慣病の専門医にも言われているのよ。「アンタはまず睡眠時間と運動する時間を確保しないと…」って。せめて年1回の人間ドックは、金払ってでも続けないと…。

まず知ったのは、22日にL.A.の病院で息を引き取ったというジェリー・リーバーの訃報。彼はマイク・ストーラーとのコンビで知られるベテラン・ソングライターで、50年代から大活躍。プレスリーの<ハウンド・ドッグ>や<監獄ロック>を筆頭に、ベン・E・キング<スタンド・バイ・ミー>、ドリフターズ<オン・ブロードウェイ>など、それこそ数多くのスタンダードを書いている。AORとの絡みでは、マイケル・マクドナルドと書いた<I Keep Forgettin'>が有名。最近は息子のジェドがジョン・オーツのソロ活動のブレーンになっていたのが印象深い。享年78歳。

続いて耳にしたのは、ナイル・ロジャースが再びオペを受けたこと。今年1月に前立腺ガンの大手術をしたものの、気合いのリハビリで無事復活し、4月に来日公演も行なったが、8月に入って再び体調を崩し、この22日に急遽再手術を受けたらしい。ひとまずオペは大成功。

しかしそのナイルのツイッターで一気に知れ渡ったのが、何とアシュフォード&シンプソンのニック・アシュフォードの訃報だった。彼はここしばらく咽頭ガンを患ってニューヨークの病院で放射線治療を受けていたそうだが、この22日、遂に力尽きてしまった。享年69歳(70歳説もある)。愛妻ヴァレリー・シンプソンと共にソングライター・チームとして活躍し、モータウン勢を筆頭に数々のヒット曲を提供し、夫婦デュオとしての名作も多数。カナザワもcapitol時代のアルバムのCD化に手を貸したことがあるので、思い入れは深い。09年の初来日も素晴らしかった(過去ポストは右のサイドバーにある検索機能を使って検索願います)。あぁ、ヴァレリーの悲しむ姿が目に浮かんでくるな…

謹んで故人のご冥福をお祈りします。ナイルはバーナードの分も長生きしなくちゃ!