so_niceシュガー・ベイブのファン、悶絶必至。初期山下達郎ファン、抱腹絶倒 3〜4年前にmixiのシュガー・ベイブ・コミュで絶賛されたという、山下達郎フォロワーのパイオニア。79年に、たった200枚しかプレスされなかったという自主制作のアナログ盤は、オークションで数万円の値がついた。その幻のバンド、So Niceの『LOVE』が、12月14日にリイシューされる。カナザワが監修と解説を依頼され、先月、当時の主要メンバーにロング・インタビューを敢行。それをシコシコ文字起こしして、今朝一番で脱稿に漕ぎ着けたところである。

バンド・プロフィール等については、各CDショップのサイトに詳しいので、ココでは省略。でも一番強調したいのは、30年以上前の学生アマチュア・バンドが作った自主制作盤が、今なお新鮮に響き、耳の肥えた山下達郎ファンやシティ・ポップス・フリークを震撼させた、という事実だ。確かに、ビクター主催の『大学対抗フォークソング・コンテスト』での優勝実績は持っている。しかし今となっては、それも最早ただの経歴に過ぎず、まして彼らを発掘したDJ諸氏に対しては何の効力も発しない。すべては音そのものと、アートワークを含めたセンスの賜物。ジャケットをみただけでピ〜ンときた人は、ゲットしてもまず間違いないだろう。長い月日を超越したサムシングが、ここにシッカリ息づいている。

興味を持った方は、まず以下で<光速道路>をチェック  続いて<Tight Night>や<Love Sick>、<Dancing All Night Long>あたりを聴いてみて欲しい。シュガー・ベイブ〜山下達郎〜大貫妙子に至る系譜にドップリかぶれながらも、フュージョン指向やフォークへの淡い憧れを表現する。特にポイントとなるのが、♂1人♀2人による3声のハーモニー。演奏はどうにかなっても、学生バンドでここまでハモれるケースはあまり多くはないはずだ。その点、彼らがフォークソング・クラブの同志で結成されたというのは、必然的だったと思える。

演奏やヴォーカルに関しては、大学生レベルを超えているとはいえ、正直言って拙さは残る。でもそれを云々するより、その気合いの籠ったリスペクト精神、達郎作品に対する研究熱心さ、スポンジのような吸収力、そして情熱…。そういった所にこそ、目を向けて欲しい。果たして今、こういうバンドが生まれるだろうか。完璧なコピー・バンドや物真似は生まれ得るが、それとは所詮、立つステージが違うのである。