aerosmith_live行って来ました東京ドーム。観て来ましたエアロスミス。彼らの来日は7年ぶりだが、カナザワにとって彼らのライヴは、77年1月の初来日武道館から約35年ぶり。その時のパフォーマンスが自分の生涯ベスト5に入れたいぐらいの素晴らしさだったので、復活後のライヴにはなかなか足が動かなかった。近年も解散説やらスティーヴン・タイラー脱退説やらキナ臭い噂が多いが、そもそも彼らの年齢を考えたらいつ最後になっても不思議ではないので、そろそろ観ておかないと…、と考えたのだ。

しっかし、スティーヴン・タイラー63歳、35年前とほとんど変わらないエネルギッシュなステージ・パフォーマンスに、まずは驚愕。ジョー・ペリーとの絡みも往年のままで、あぁ、初来日武道館でのスティーヴンは茶色のヒョウ柄だったな、と思い出す。演ってる曲は半分くらい入れ替わり、復活後のコンテンポラリーなパワー・バラードなどは、大風呂敷すぎてあまりエアロっぽくないなぁ、と思うけれど、やっぱりエアロはエアロ。何処までも猥雑でロック・スピリット溢れる熱演を見せてくれた。

座った席も花道の先にあるサブ・ステージから近く、スティーヴンやジョーが張り出して来ると、10メートルもないぐらいの距離感で。スティーヴンとジョーがマイクを挟んで歌う図は、本当に絵になる。他の3人(+Kyd&vo.のサポート・メンバーが1人)はバイ・プレイヤーに徹していて、あまり目立ちはしないけれど、彼らが鉄壁のファンキー・ロックン・ロールを貫いているからこそ、フロントの2人がヤンチャでいられるのだ。

今回のワールド・ツアーでは、公演ごとに一部の楽曲が入れ替えられ、ウドーのサイトに出ている日本初日の金沢公演のセットリストにはない曲も。初期からのロートル・ファンとしては、やっぱり<Mama Kin>にシビレましたね。それに今ドキ珍しくなった、ジョーイ・クレイマーの武骨なドラム・ソロ。やっぱりロックは技術じゃないな、を体現したソロだった。実はカナザワ、初来日の時にジョーイが客席に投げ込んだスティックを、今も大事に持っています

アンコールでは、サブ・ステージに突如、白いピアノが出現。当然<Dream On>を予測したが、そのイントロに懐かしの<Home Tonight>をサラッと。これにはちょっと意表を突かれた。次の<Train Kept A-Rollin'>〜<Walk This Way>の流れは予想通りだが、そこにはサンハウスの<レモンティー>とフォガットの<Honey Hush>を交互に口ずさむ自分がいたりして…

【11/28 東京ドーム SET LIST】
1.Draw The Line
2.Love In An Elevator
3.Monkey On My Back
4.Jaded
5.Janie's Got A Gun
6.Livin' On The Edge
7.Mama Kin
〜Drum Solo
8.Lick And A Promise
9.Hangman Jury
10.What It Takes
11.Last Child
12.Red House
13.Combination
14.Baby, Please Don't Go
15.I Don't Want To Miss a Thing
16.Cryin'
17.Sweet Emotion
〜Encore:
18.Home Tonight〜Dream On
19.Train Kept A-Rollin'
20.Walk This Way