whitesnake_boxピンク・フロイド、ビーチ・ボーイズ、ジミ・ヘン、ザ・フー、そしてシン・リジィのBBCライヴ等などと、やたらクラシック・ロック系の箱モノづいている昨今。せっかくストーンズはデラックス・エディションに止めたというのに、勢い余って、ホワイトスネイクの輸入箱をポチってしまった。だって円高差益で、激安なんだもの それに初期ホワイトスネイクは、なかなかにブルージーな格調高いブリティッシュ・ハード・ロックを聴かせてくれるので、結構好きだったのだ。

LPサイズのハコの中身は、78〜82年のSunburst Label在籍時の音源をまとめたもの(英ではEMI、日本では当時のポリドール配給)で、CD9枚+DVD+EPに超豪華なブックレット、そしてポスターがつく。フロイドのハコはポストカードやコースター、ビー玉などと余計なモノばかり目立ったが、こちらはその分ブックレットに金かけました!、という凄い出来映え。思わず溜息が出ましたね。

カナザワ的には、初めてオフィシャル化された79年と80年のレディング・フェスティヴァルのライヴCDと、当時のライヴやTVパフォーマンスを収めたDVDが本来の目的。なので、まずはその2枚のライヴCDを聴きながら、某アーティストのライナーの執筆準備を進めている。目玉はパープル時代のリメイクである<Mistreated>と<Solider Of Fortune>のメドレー。特に80年のレディング・ヴァージョンは、かなりの熱演で要注目。もろにフリーしている<Ain't No Love In The Heart Of City>は、いつ聴いてもエモーショナルでグレイト。でもゲフィン入りしてからのホワイトスネイクは、何だか無理繰りヘヴィ・メタ仕様にモデル・チェンジしたようで、実はあまり好みではない。最近紙ジャケ再発されたデヴィッド・カヴァーデイルのソロ2枚を聴けば分かるけれど、やっぱり彼の本音は、パープル3期よりも更にソウルフルなR&Bスタイルのハード・ロックだと思う。それを実践していたのが初期ホワイトスネイクで、パープルより更にむこう側へ反転してしまったのが、後のホワイトスネイク。最近は少し昔のスタイルに戻って来ているかな?

この70年代終盤のホワイトスネイクに、元パープルのジョン・ロードやイアン・ペイスが次々に加入していった時は、「何だかなぁ〜」と複雑な思いだった。けれど、本来3期パープルが演ろうとしたのは、こうしたスタイルだったはず。リッチー・ブラックモアという重石が取れたことで、それが実現したのは、ちょっとした皮肉だ。

ちなみに『TROUBLE』から『SAINT & SINNERS』までのオリジナル作7枚(2枚のライヴ盤含む)は、2011年のニュー・リマスターを採用。こちらも手持ちの紙ジャケと聴き比べるのが楽しみ〜