azar_lawrenceこの3連休でワークチェアを買い替えた。これがなかなか好調で、イイ気分を味わっている。“お値段以上”のインテリア・ショップでいろいろ試し、一番フィットするやつを買ってきたのだな。カナザワが一日で一番長くいる場所だから、値段よりも座り心地重視。確かに結構なお値段だったが、今まで使ってたのはネットでポチったため、シートが固くて、価格の割に使い勝手が良くなかったのだ。さぁー、これで仕事がはかどるな〜(←ウソこけっ

…ってなワケで、今日も今日とてアース・ウインド&ファイアー絡み。取り上げたのは、サックス奏者としてクラブ方面から再評価を受けるエイゾー・ローレンスである。

そんなエイゾーさんは、何故かE.W.&F.の、それもエレクトリックに走った83年作『創世記(POWERLIGHT)』に参加している。オマケにサックスは手にせず、モーリス・ホワイトや当時のブレーン:ビロイド・テイラーと曲作りに勤しみ、ちょっとだけシンセを弾いている。……何だそりゃ?、と思った人は、多分エイゾーさんがどんな人かを分かっている方だろう。

何故なら彼は、スピリチュアル・ジャズ系のプレイヤー。西海岸のポスト・コルトレーン派と目され、エルヴィン・ジョーンズやマッコイ・タイナーのバンドで働いてきた。マイルス・デイヴィスにも一瞬絡んだが、一番有名なのは70年代半ばに名門プレスティッジに吹き込んだ3作だろう。

そのうちの3作目が、この『PEOPLE MOVING』。プロデュースがスキップ・スカボロウで、ジェリー・ピータースやパトリース・ラッシェン、リー・リトナー、ハーヴィー・メイスン、エムトゥーメイなどが参加している。そしてスカボロウ絡みのE.W.&F.楽曲<Can't Hide Love>や<Gratitude>をカヴァーしているのだ。

ほーら、E.W.&F.と繋がった。不思議でもなんでもない、というのは早計。何せこのアルバムは76年産。メンツ通り、スピリチュアル・ジャズからクロスオーヴァー化してきているが、80年代のE.W.&F.ほどポップでもイージーでもない。『暗黒への挑戦』以前なら分かるし、『FACES』のタイトル曲でジャズ・ファンクしたブロウを披露するなら納得なのだが、不思議なコトに彼の参加は『創世記』で、しかも作曲と鍵盤なのダ。

もしかして、エムトゥーメイやレーベルメイトのパトリース・ラッシェンのように、R&B化を模索していたのかな? そういえば、ここにはパトリースのカヴァーも入っているのだ。