c_cross_maryannマイケル・フランクスに引き続き、4月に同発されるクリストファー・クロス2作の解説を、鋭意執筆中。拙監修の下、紙ジャケット、新規デジタル・リマスター、そしてSHM-CDという仕様で再発が進む【ワーナー Light Mellow 2012 AOR/FUSIONシリーズ】だが、このクリ・クロの2枚には、どちらもボーナス・トラックがつくのがポイントである。


特に注目が、グラミー史上前人未到で、今も唯一の記録となる主要4部門独占(+他1部門で計5部門制覇)を成し遂げた名盤中の名盤『CHRISTOPHER CROSS(南から来た男)』。これには、80年11月に日本のみで発表されたシングル曲<Mary Ann>がボーナス収録されることになった。

元々はヤマハの世界歌謡祭にエントリーするために作られた曲で、海外では未発表。日本でも7インチのシングルと、当時のワーナーさんが出していたAOR系ヒット・コンピにしか、収められていない。もちろんCD化はコレが初めて。普通のAORファンなら、まさかこのアルバムを外している人はいないと思うが、やはりコレ以上の付加価値はないわけで…。ま、楽曲的にはサラッと爽やかなクリ・クロ節で、それほど強力なマテリアルではないが、コレを目的にCDを買い直す方も少なくないのではないか。

ちなみに、セカンド『ANOTHER PAGE』の方には、ベスト盤のみでオリジナル・アルバムには未収だった<Arthur's Theme(ニューヨーク・シティ・セレナーデ)』をピックアップ。これでこの時期のクリ・クロは完璧になる。

なおこの<Mary Ann>のジャケ写、よくみるとクリスの隣でタンバリン持っているのは、ニコレット・ラーソンでありました。