jimbo_smile本日は原稿書きをうっちゃって、渋谷でライヴを2本。まずは、渋谷タワー・レコードで行なわれる、ジャンク・フジヤマのインストア・ライヴ。5階ジャズ・フロアに設けられた特設ステージで、天野清継さんを従えたアコースティック・セットで4曲ほど。もちろん、絶賛大ヒット中の<あの空の向こうがわへ>も披露。今をトキめくジャンクのアツい歌声で、追っかけファンも偶然居合わせたお客さんも、イイ感じで盛り上がっておりました。

遅めのランチを取ったあとは、本日のメイン・イヴェントである 神保彰ワンマン・オーケストラ2012〜盆〜@渋谷duo Music Exchange。本当は毎年タイトル通り、8月に開催されるのだが、今年は既にロシア行きが決まっているので、1ヶ月前倒しの日程となった。カナザワ、実はワンマン・オーケストラを観るのは初めて。取材したりライナーを書いたり、という関係で、何度かお誘いを頂戴してたのだが、なかなかスケジュールが合わず、この日ようやく念願叶って。

さて、このワンマン・オーケストラは、神保氏が開発に関わったMIDI・トリガー・システムを駆使して、ドラム・セットに組み込まれたパッドを同時に叩くことで、リズムとメロディをひとりで生演奏してしまうというシロモノ。詳細はコチラをご覧になって頂きたいが、とにかく針の穴に糸を通すような技術を求められ、ちょっとした間違いが曲を崩壊させるというオソロシイ 機材である。でもそれを何とも爽やかに、時折ニヤリと微笑みながら楽しそうに叩くのだから…

ライヴは2部構成で、1部では<007ジェームズ・ボンドのテーマ>からYMOメドレー、ザ・ピーナッツ・メドレー、チック・コリア<Spain>などを披露。2部では、<HALLE>や<Mid Manhattan>、そして<Asayake>へと続くカシオペア・メドレーに始まり、ドラム・ソロ(全部そうだけど…)を含む20分超のマイケル・ジャクソン・メドレー、そしてワンマン・オーケストラ定番の<ミッション・インポッシブル>と<パイレーツ・オブ・カリビアン>のテーマをそれぞれを演り、アンコールでは<上を向いて歩こう>や、この日唯一のオリジナル<Smile Smile>を聴かせてくれた。

とにかく、ステージにいるひとりのミュージシャンの一挙一動を、これほど喰い入るように見つめるのは、まるで初めての経験。それでいて飽きさせず、難易度の高そうな曲では少々ドキドキしながら、それでも充分に楽しく、実に“音楽”したステージになっていた。まさに、“世界のJIMBO” ココにあり。これはもう1回、観てみたいな。