montrose_2中学生の頃からカナザワが愛して止まないモントローズの4作が、とうとう紙ジャケ化。もちろんCDは持っているけど、迷うことなく即買いし、仕事の合間の気分転換に早速聴いている。最初はアメリカン・ハード・ロック史上に燦然と輝くファースト『MONTROSE(ハード☆ショック)』だけ聴くつもりだったが、結局そのままこのセカンドに。(←ヲイ、締切は

ファーストがヴァン・ヘイレンのヒナ型になったのは、今では周知の事実。実際デビュー前のヴァン・ヘイレンは、モントローズのファーストから2曲カヴァーしていたとか。その後もアイアン・メイデンやアンディ・テイラー(ex-Duran Duran)が同作から楽曲をピックアップし、解散からかなり時間が経って再評価された。アルバム・チャーでは最高133位止まりなのに、100万枚売ってプラチナ・アルバムになった稀有な例である。

でもリアルタイムで売れたのは、むしろこのセカンド。特に日本ではコチラがデビューで、 “期待の大型新人ハード・ロック・バンド” と話題になった。特にシングルの<I Got The Fire(灼熱の大彗星)>は、この手の曲としては結構なヒットになったはず。それで順を遡る形で、ファーストが出たのである。かくいうカナザワも、まず<灼熱の大彗星>を聴いてブッ飛び、アルバム『PAPER MONEY』を買い、それからファーストを聴いて、“コッチの方がスゴイじゃん” となった次第。

この2枚の違いは、ゴリゴリのハード・ロック オン・パレードだった前作に対し、2枚目は多彩な音作りになったこと。オープニングの<Underground>は、チャンキー・ノヴィ&アーニー(つまりはローレン・ウッド/クレジットは彼女の本名アイリーン・ラパポート)のカヴァーで、次の<Connection>はストーンズの曲だ。後にナイト・レンジャーに行くアラン・フィッツジェラルドの参加(この時はベース/鍵盤兼任)もココからだったし、サポート陣にはニック・デカロの名前もある。それだけバラエティに富んだサウンドなのだ。<灼熱の大彗星>がやたらカッコ良かったのも、前作のハードさはそのままに、メロディやアレンジがガッツリ熟れて耳馴染みが良くなったのが要因。これも後にアイアン・メイデンがリメイクしている。

リーダーのロニー・モントローズはエドガー・ウインター・グループ出身として有名だが、実はヴァン・モリソンやボズ・スキャッグスのサポートも行なっていたという、なかなか柔軟なギタリストである。彼のそうした面がココに表出した結果、ハード・ロック指向の強かった看板シンガー:サミー・ヘイガーと衝突。サミーは本作を最後にモントローズを離れ、ソロ活動に入っていった。ヴァン・ヘイレンからデヴィッド・リー・ロスが抜けた時に、サミーのことを推薦したのも、おそらくモントローズを世に出したテッド・テンプルマンに違いない。

一方モントローズは、後釜にボブ・ジェイムス(!)という若手を見つけた。が、今にして思うと、ジョー・リン・ターナーのようなタイプ。そしてアラン・フィッツジェラルドがベース専任となり、Kydにはジム・アルシヴァーが加入した。このジムさん、実はジャズ系アレンジャーとして有名なボブ・アルシヴァーの息子である。そうして生まれた3rdアルバム『WARNER BROTHERS PRESENTS』。中身は推して知るべしで、非常に柔軟性の高いポップなハード・ロック・アルバムになっていた。

ちなみにロニー・モントローズは、今年3月に他界(詳細は こちら)。その時はガンを患っていた、と伝えられていたが、この紙ジャケの解説で、実は後から銃で自殺したことが明らかになったと知った…