10cc_box締切ラッシュ突入中。書いているのは、現在左側のサイド・バーに掲載している【Light Mellow's Picks × Tower to the People】で3月発売予定の作品群。こうして執筆に向けていろいろ調べていると、今まで分かっていた幾つかの事柄が連動していたり、それらの背景が浮かんできたりして、勉強になったり新たな発見があったりする。点と点が線になる、というのかな。今回は、紀の国屋バンドのメンバーについて調べていて、アッと驚く事実が分かった。しかも、細野さんや大瀧さん絡み。YouTubeには音源が上がっているので、マニアックなナイアガラーには知られていたのだろうが、自分の周辺じゃ誰も知らなかったよ…。

…と言ったことをやりつつ、BGMには去年のうちに買ってあった10CCのハコものを。デビュー曲<Donna>から40年ということで組まれた、CD4枚+DVDの5枚組BOXだ。Disc1〜2がシングル曲を年代順に並べたもので、Disc3がアルバムからのピックアップ。Disc4が“B−Side & Rarites”。DVDにはプロモ・ビデオのクリップ集にTV出演時の映像などを満載している。そして100ページの豪華ブックレットに、お約束のポストカード。10CCの場合、ヴィジュアルはヒプノシス(直近のモノは元ヒプノシスのストーム・トーガソン)だから間違いはない。

さすがに映像は見てないが、こうして聴くと改めて10CCの名ユニットぶりに感嘆。ポップ職人のグラハム・グールドマン&エリック・スチュワートに、玉手箱のようにアイディアを繰り出すゴドリー&クリーム組。やはりその組み合わせの妙が、10CC最大の魅力だったと思う。ポップ・コンビだけになってからの10CCは、もちろんイイ曲は多いけれど、ある意味マトモ過ぎて驚きが少ない。かと言って、このBOXにはゴドリー&クリーム名義の収録はナシ。あくまで10CC名義のモノだけだ。ま、タイトルが『TENOLOGY』、言わば“10CC学”というような感じだから、これでいいのかな。

個人的には、久々に隠れた好曲<Channel Swimmer>が聴けて満足。一応、紙ジャケのボーナス・トラックには入っていたんだけどネ。