shanti2011年にヨーロッパ・ツアーを行なって好評を得たSHANTIが、オランダのプロデューサーに気に入られ、ヨーロッパ向けのベスト・アルバムを制作した。それが昨年暮れに発売された、この『CLOUD 9』である。

元々彼女はメジャー・デビュー前からフランスで歌ったりしていて、パリ録音のインディ・アルバムを出していた。サディスティック・ミカ・バンドのライヴを観て、コーラスを取っていたシンガーのキャラ立ちの良さに惹かれ、それがトミー・スナイダー(ゴダイゴ)の娘さんだと知り、名前をインプットしたのもこの頃。

このアルバムでは、メジャーでのデビュー作『BORN TO SING』と『ROMANCE WITH ME』の収録曲を中心にチョイス。オランダでヴォーカルを録り直したり、ピアノやサックスを加えて、ジャズ・コンボ風のリミックスを施している。なので、基本的に国内盤と大差はないはずだが、何故か妙にフィット感が増していて、耳へ自然に入って来た。やっぱり、日本のスタジオとは空気感や響きが違うのか。ヨーロッパ向けのリミックスは、洋楽中心に聴いて来たカナザワの耳にシックリ馴染んだよう。そういえば、少し子供っぽかったアートワークも年相応になって、個人的には好感度が高い。近いうちに時間を作って、オリジナルとジックリ聴き比べてみなくちゃ。

かくしてこのアルバムは、オランダのクラシック・ジャズ・レーベル Challenge Recordsから、“Shanti Snyder”名義で間もなくリリースされる。国内盤には、<見上げてごらん夜の星を>のカヴァーをボーナス収録。ジャズ・ピアノのコンボで幅広いカヴァー曲を歌った新作も、3月には発売予定らしいです。