■ THE HAPPYEND ／ はっぴいえんど

「ラジオが生んだ伝説の野外音楽フェスが28年ぶりに甦る!　秘蔵音源を民放ラジオ全100局にて、5月4日(土)・5日(日)オンエア！との叩き文句でリスナーを煽っていたALTOGETHER NOW 2013 のオンエアが終わった。カナザワは仕事をしながら断片的に聞いていただけなので、コメントは避けるが、やはり賛否両論あるよう。…というか、期待を煽っていた分、ネガティヴな感想が多かったように思う。

当時の超豪華な出演者。
アルフィー / アン・ルイス / イルカ / オフコース / 加藤和彦 / 後藤次利 / 財津和夫（チューリップ） / 坂本龍一 / サザンオールスターズ / さだまさし / 佐野元春 with The Heartland / 白井貴子 / 高中正義 / 高橋幸宏 / 武田鉄矢 / チェッカーズ / はっぴいえんど（大滝詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂） / ブレッド & バター / 松任谷由実 / 南こうせつ / 山下久美子 / 吉田拓郎 / ラッツ & スター
場所は国立競技場。集まった聴衆は約63000人。その他、番組の詳細は 公式ページへ。

カナザワ的な目玉は、やっぱり はっぴいえんど再結成とサディスティック・ユーミン・バンド。今回の再放送では、AMとFMそれぞれで放送内容を変えた、という所がミソだと思うけれど、所詮１時間程度の放送時間じゃ、やれることはたかが知れてる。だからライヴ音源を流すのではなく、首謀者の一人である吉田拓郎、出演者だったユーミン、スタッフだったという田家秀樹さんなどをゲストに迎えて、あの日を検証するトーク中心の番組になったのだろう。確かに貴重な裏話もあって、そこは興味深かった。でも、AM司会の藤井フミヤが、はっぴいえんどとユーミンの関係を知らなかったのはビックリしたが…

でも結局自分は夜中に、この時レコーディングされた、はっぴいえんどのライヴ盤を改めて聞いてしまいましたとさ。でもこのテクノ仕様はっぴいえんどは、やっぱり何かが決定的に違う気がする…

Comments

[1. you]

いつも楽しく読ませて頂いています。

All Together Nowの放送、私も聞きました。
当時の放送ではライヴを中心とした放送だったので、とても満足出来、その際に放送されなかったサディスティック・ユーミン・バンドの完全版演奏を始め、2日間に渡り音源をフルに楽しめると期待していただけに残念でした。
いつの日か、完全版の放送を期待したいです。

[2. 3gatudo]

ＦＭ版は星野某という人が音源を聴いた「感想」という内容でしたね。ＡＭ版の方が実のある証言になってましたが、本来聴きたかったのは話ではなく、ライブ音源です。

完奏された曲は１曲もなく、長くて２ハーフ・甚だしくは１コーラスの終わりで喋りが載ってしまうという。それこそがラジオの形態だと言われれば返す言葉もありません。でも、これではあのイベントの全貌が全く伝わらなかったと思います。
放送できたのは、拓郎＋オフコースと、サディスティック・ユーミン・バンドと佐野元春。はっぴいえんどは、３曲が１コーラスづつで、トークで話題になってた割に賑やかし程度の扱いでした。（これは発売されてるから放送するまでもないですが）
ラッツ＆スターやチェッカーズなどは、メンバーの許可が取れなかったのでしょうか。アルフィーとサザンなどは現役バンドなんですけどね。

「今だから」は当時から口パク？と言われてましたが、歌入りの音源を流して一緒に歌ってる、というのが真相みたいですね。

ラストの全員参加のテーマ曲くらいは、ちゃんと流して欲しかったな。
ともかく、音源が何処かに現存してると判っただけでも良かった。いつか音源が発売される日を、薄〜く期待して待ちます。

[3. kanazawa]

まぁ、音楽ファン向きではなかったですね。こういうビッグ・イベントが、この年にあったんだ！的な内容。
ただ、和モノの再発に関わってると、大物アーティストや大手マネージメントの力学みたいなモノも分かるので、コア・ファンが望むような形にならない裏事情も見えてきてしまいました。

[4. きゃつ]

私も当時実際に会場にも行きましたし、当時のFM放送も聴きました。しっかりエアチェックしてけっこう長い間聴いていましたが、なにせカセットテープなので最近ではご無沙汰。今回の放送はどんな感じなのかと思っていましたが、想像していたものとはちょっと違ったのですね。
海外ではライヴ･エイドやライヴ８、ウッドストックなどこの手のイベントもけっこうソフト化されていますが、おっしゃるとおり日本は権利関係が複雑だし、さらにあれだけ大物が揃っちゃうとますます難しいんでしょうね。
でも、音源が現存しているということだから、いつの日かきちんとした形で世に出してもらいたいものです。