doors3元ドアーズのkyd奏者レイ・マンザレクが、この20日に亡くなった。胆管ガンが原因で、享年74歳。ドイツ南部のローゼンハイムで、家族に看取られながら逝ったという。

ぶっちゃけカナザワは、ドアーズに強い思い入れは持っていない。<Light My Fire>や<Hello, I Love You>などのヒット曲は素直に素晴らしいと思うが、アルバム単位でマトモに聴いたのが70年代後半と結構遅かったせいか、あまりショックは受けなかった。ロック・バンドのクセにベースがいないコトにも違和感があったな。

何故そんなに遅かったかというと、聴くことをちょっと避けていたと言うか、後回しにしてたから。その頃は、“気に入ったアーティストのアルバムは、コンプリートしないと気が済まない”という自分の性癖に気づいていて、ジミ・ヘンドリクスやジャニス・ジョプリン、サンタナ、シカゴなんてあたりは、深入りしないように意識的に遠ざけていたのだ。素直にそれに触れられるようになったのは、貸しレコード屋ができ始めて、いろんなレコードを気軽に聴けるようになってから。当時自分が開店直後に会員になった地元第1号の貸しレコード屋は、パソコン・ショップであるソフマップの原点になった店だった。

マンザレクに関しては、やっぱりあのミンミン逝ってるオルガンの音が印象的で、ドアーズのダークなイメージを創出していた。とはいえ、Nite Cityの1stにリアルタイムで触れたので、むしろそちらの方に親しみが湧いたりして…。そういや、Nite Cityって今じゃ音源さえ持ってないな。もしかして未CD化…? 確かあそこのベースは、シルヴァーヘッド出身で、バンド解散後にブロンディに加入するナイジェル・ハリスンだったよ。

改めて、R.I.P.