mario_biondi隣に座っただけで女性を孕ませてしまいそうな男根、いや男魂ヴォイスの持ち主マリオ・ビオンディの新作。イタリアでは既に国民的人気シンガーとされているくらいのマリオだが、今作でソニー・ミュージックへ移籍し、世界へ向けてその濃ゆ〜いDNAをブチ捲き始めた。

その片棒を担いでいるのが、皆さんご存知、インコグニートのブルーイさん。マリオの野太いバリトンの歌声は、そのブルーイに“Mr.イタリアン・ヴァイヴ”と言わしめたほど。敬愛するシンガーも、ルー・ロウルズにアイザック・ヘイズ、バリー・ホワイトという低音シンガーばかりだから筋金入りだ。

アルバムの指向をひとクチで言い表すと、アシッド・ジャズの今日的展開をベースに、より世界感を広げた感覚。ソウルフルではあるけれど、イタリアン・メイド故にスタイリッシュで、泥臭くはならない。流麗なストリングスをカマせたソウル・チューンも、イメージ的にはフィフス・ディエンションやシルベッティのような洒脱感がある。

ブルーイやオマーの他にも、ブラン・ニュー・ヘヴィーズや元ガリアーノのメンバーや、ジャミロクワイ関係者が参加。ゲストにはアル・ジャロウやリオン・ウェア。カヴァー曲にはスティーヴィー・ワンダーとケニー・ランキン、テンプテーションズの曲に加え、インコグニートのアルバムでマリオとチャカ・カーンがデュエットしたボズ・スキャッグス<Lowdown>も再収録している。

脂っこいのに後味爽やかなのも、イタリア産の特徴かしらね?