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ようやく届いた、トニ・ブラクストン&ベイビーフェイスの共演アルバム。ズバリの邦題『恋愛〜結婚〜離婚』が教えるように、深〜い恋愛ドラマをテーマにした作品でもあるが、とにかく彼らが黄金期のまま、何もブレないで今に甦ったコトが嬉しい。

そりゃあ今様の最新R&Bを聴き込んだ耳であれば、そこはあれ風ココはそれ風…と、同時代への色目が聴こえてくるかも知れない。でも自分にはこのアルバム、サウンド・プロダクション優先にしか見えない昨今のメジャーR&B作品に対し、「やっぱり一番大事なのは楽曲だよね!」と、さり気なく大見得を切って見せたモノのように思える。

特に個人的には、ベイビーフェイスの元気なご帰還が嬉しくて…。一時はあらぬ方向へ行っちゃって、その後フォーキー路線に戻ったものの、心ココに非ずといった感じだったフェイス。それがココではいきなりの完全復活、と言ってイイだろう。元々このアルバムは、離婚や経済的苦境から周囲に引退を仄めかしていたトニを引き止めようと、フェイスの方から声を掛けたんだとか。しかしそれが、離婚を機に前向きな音楽制作から遠ざかっていた彼自身をも救うコトになった。

もちろん、バッサリと髪をショートにしたトニも、デビュー当時を髣髴させてセクシー。ブックレット内のアートワークも、何やら映画みたいなドラマ性を感じさせる。これがMotown発、というのもミソかしらね。

大物の風格を漂わせつつ、それに中身が負けていない充実盤。