コンピの選曲やらライナー執筆などで、ちょっぴりせわしい週末。寝込んだせいで、年末から持ち越しになっていた懸案ごとも片付かぬままだが、それはもう確定申告終えてからになりそうだなぁ…
いま書いているのは、3月末に我がLight Mellow's Choiceから出る、北欧産AORの好盤PAL THOWSEN(ポール・トーセン)の83年作『SYMPATHY』。AORファンの中でも知る人ぞ知る作品だが、知ってる人に言わせればノルウェー産『RIT』として通っているのかな?
トーセンは70年代前半から活躍しているジャズ・ドラマーで、過去5回も “ノルウェーのグラミー” にノミネート。受賞歴も2度という実力派だ。同国を代表するジャズ・サックス奏者ヤン・ガルバレクとも近く、彼の側近のカルテットから17歳で頭角を現した。これは彼の3枚目のリーダー作(共演作を入れると4枚目)で、歌モノに挑戦してからは2枚目のアルバム。リー・リトナーがAORに挑戦して成功した『RIT』を聴いて、きっと自分の理想が見えたのだろう、『RIT』から<No Sympathy>をカヴァー。“No” を取ってアルバム・タイトルに掲げ、リトナーへの共感を表明している。他にも、アース・ウインド&ファイアー人脈に連なるkyd奏者ビル・メイヤーズがルーファス&チャカ・カーンに提供した<Heaven Bound>や、マイケル・センベロがドナ・サマーに書いた<(If It) Hurts Just A Little>をリメイク。そのどちらもがクインシー・ジョーンズ絡みというあたりも、トーセンの趣味嗜好が表れていて微笑ましい。
現地録音と言うコトでそれほど有名な参加ミュージシャンは参加していないが、“ノルウェーのTOTO”などと呼ばれるLAVAのギタリストが全面参加。ヴォーカルには新人らしきフレディ・ダールという若き実力派シンガーを大フィーチャーしている。そのあたりも、エリック・タッグを抜擢した『RIT』を髣髴させて。北欧産AORというコトで、ややポップ・ロック・スタイルに近くはあるけれど、中級以上のAORファンなら聴いて損は無いと思うな。
トーセンは70年代前半から活躍しているジャズ・ドラマーで、過去5回も “ノルウェーのグラミー” にノミネート。受賞歴も2度という実力派だ。同国を代表するジャズ・サックス奏者ヤン・ガルバレクとも近く、彼の側近のカルテットから17歳で頭角を現した。これは彼の3枚目のリーダー作(共演作を入れると4枚目)で、歌モノに挑戦してからは2枚目のアルバム。リー・リトナーがAORに挑戦して成功した『RIT』を聴いて、きっと自分の理想が見えたのだろう、『RIT』から<No Sympathy>をカヴァー。“No” を取ってアルバム・タイトルに掲げ、リトナーへの共感を表明している。他にも、アース・ウインド&ファイアー人脈に連なるkyd奏者ビル・メイヤーズがルーファス&チャカ・カーンに提供した<Heaven Bound>や、マイケル・センベロがドナ・サマーに書いた<(If It) Hurts Just A Little>をリメイク。そのどちらもがクインシー・ジョーンズ絡みというあたりも、トーセンの趣味嗜好が表れていて微笑ましい。
現地録音と言うコトでそれほど有名な参加ミュージシャンは参加していないが、“ノルウェーのTOTO”などと呼ばれるLAVAのギタリストが全面参加。ヴォーカルには新人らしきフレディ・ダールという若き実力派シンガーを大フィーチャーしている。そのあたりも、エリック・タッグを抜擢した『RIT』を髣髴させて。北欧産AORというコトで、ややポップ・ロック・スタイルに近くはあるけれど、中級以上のAORファンなら聴いて損は無いと思うな。