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好調インコグニートの結成35周年アルバム、降臨。このところのブルーイはホント波に乗っていて、自身のソロ作やベテラン・ギタリストのジム・ミューレンをフィーチャーしたシトラス・サンのアルバムなどを連発している。でもこれは、その流れの決定打と言えそう。インコグニートとしては『SURREAL』以来約2年ぶりのオリジナル新作となるが、去年暮れに編集盤『SOUVENIR FOR JAPAN』を出したばかりで、“間髪入れず”の感が強い。



そんな中でリリースされたこの新作。何か特別なコトを仕掛けたワケではなく、基本的にはいつのもインコグニート節と言える。でも何処か耳当たりが良く、スンナリ馴染んでくるのダ。個人的には、ココ10年のインゴグニート作品で一番気に入っているかも。

ホーン・セクションが少しシカゴっぽいミディアムのシティ・ソウル<I Coldn't Love You More>、レトロなソウル・レビュー<Hats>、スティーヴィー・ワンダー風<Something 'Bout July>、ノーザン・ソウル・マナー全開の<Day Or Night>、初期ジャズ・ファンクに雰囲気漂う<Never Known A Love Like This>等など、印象的な楽曲が少なくない。とりわけ嬉しいのは、アトランティック・スター<Silver Shadow>のカヴァー。知る人ぞ知る曲ではあるけれど、実はコレ、アトランティック・スターの多くの曲の中で、カナザワ一番のお気に入りだったりする。

ソロ・アルバムを出したばかりの出戻りシンガー:トニー・モムレルに、イマーニ、ヴァネッサ・ヘインズ、そしてゲストのカーリーン・アンダーソンなど、ヴォーカル陣もいつになく充実。こうしたブルーイのセンスが枯渇しない限り、インコグニートの安定飛行は続居て行くに違いない。