junk_drive
ジャンク本人も自分でツッコミを入れてた、3ヶ月遅れの『風街ドライヴ』リリース・スペシャル・ライヴ@目黒Blues Alley Japan。遅れた分 中身はガッツリ濃厚で、Spicy Kickin' feat. Fire Horns + 大滝裕子というナイスなメンツ。ベテランが入り交じるファンタジスタとは違い、このチームで演ると、やや粗いながらもバンドならではの一体感が増し、それだけ熱いステージが期待できるのだ。

Overtureが流れる中、まずスタンバイしたのは Spicy Kickin' とFire Hornsの面々。そして初っ端から、キレキレのFire Hornsのナンバー<Speed>でブチかます。Fire Hornsは遂にメジャー・デビューが決まったそうで、この曲もその1stアルバム『PRIMAL IGNITION』(6/11発売)から。もちろんジャンクも参加して歌っているそうだから、これは楽しみ。続いてSpicy Kickin'のレパートリーから、ライヴ盛り上げに打ってつけのファンキー・チューン<Back In The Day>を。この2曲で、ジャンク登場に向けて客を温める、という状態はとうに越え、早くも場内ヒートアップ。そして3曲目でジャンクがステージに上がり、ノッケから新曲<星屑のパイプライン>で快調に滑り出した。

ずーっとコンスタントにライヴを組んでいるジャンクだけれど、レコ発ライヴが遅くなったように、バンドをつけてのショウは結構久々。リスナー側にもやはり枯渇感があったようで、今日は満席+立ち見多数の中でのパーフォーマンスとなった。メンバーも同年代+少し先輩世代で、ジャンクも程良くリラックスして楽しんでいるよう。もちろん彼のことだから、それでも充分沸騰しているのだれど…。

今日のテーマとしては、レコ初らしく『風街ドライヴ』全曲をプレイすること。しかしながら16曲テンコ盛りの準ベスト・アルバムゆえ、さすがに時間が足りない。そこで飛び出したのが、強力ヒット・メドレー。繋ぎ方には若干強引さもあったものの、そこがライヴの面白さ。それがスリル増幅に繋がって、インパクトも充分。これがこの日のハイライトだったのは間違いない。

 《Set List》
1. SPEED (Fire Horns)
2. Back In The Day(Spicy Kickin')
3. 星屑のパイプライン
4. 束縛
5. 秘密
6. COURAGE〜ほんの少しの勇気〜
7. ONE
8. 風になり
-- intermission --
9. Overture For Driving
10. To The Sky
11. 誘惑
12. メドレー:シェダル〜EGAO〜SUMMER BREEZE〜僕の女神〜魅惑の唇〜シェダル
13. パズル
14. Morning Kiss
-- Encour --
15. あの空の向こうがわへ
16. ゆっくり歩こう

そうそう、ジャンクの曲は、カナザワ監修・選曲で続々リリースしているLight Mellow和モノ・コンピのビクター編『Light Mellow Avenue』(タイトル変更ありました/6月14日発売予定)にも収録されます。