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きょうはやっぱりコレッ ツェッペリンの1st〜3rdの最新リマスター・エディションよ さすがに1枚2万円超の《スーパー・デラックス・エディション》は見送らざるを得なかったが、どうせ自分はアナログ・ディスクなんて1回聴いて終わり。当面の目的はリマスター音源と、未発表ライヴやラフ・ミックス満載のコンパニオン・ディスクなのだから、CD2枚組の《デラックス・エディション》で充分と、それを1セット注文した。

まずは順番通りに1stをプレイヤーに。20年ぶりとなるジミー・ペイジ渾身のリマスターは、かつてのような音圧戦争から解放された近年らしいバランス感で、アナログ盤に近いナチュラルな感触。それでいて情報量は格段に増していて、ひとつひとつの音がクッキリ浮かび上がる。驚くような変化はないけれど、実に聴きやすい音だ。

個人的に今回の3枚で一番気になっていたのが、1stのコンパニオン・ディスクに収録された69年10月のライヴ音源。パリのオリンピア劇場でのライヴで、FMで放送されたため、以前からブートでは出回っていたというが、今回はまったくの初出曲もあるらしい。来日の度に西新宿のブート街を徘徊し、ツェッペリンのブートを買い漁っていたというペイジだから、どうすればファンが喜ぶかを承知した上での振る舞いだろう。やるな、ジミー・ペイジ 2ndアルバム発表前のステージながら、既に<Heartbreaker>や<Moby Dick>を演っていて、ペイジのコンセプトの確かさと、メンバーが集まって早々に凄まじいケミストリーが発生したことが伝わってくる。個人的には『聖なる館』〜『PHYSICAL GRAFFITI』〜『PRESENCE』あたりがツェッペリンで一番好きなところだけれど、この初期ツェッペリンにも他では得難い疾走感があるな。

2nd、3rdをジックリ聴くのは先になりそうだが、オン・エア解禁直後にラジオで聴いた<Whole Lotta Love>のオルタナ・ヴァージョンは違和感ありまくりで、チョッとアセった 善し悪しではなく、知ってるフレーズと初めて聴くフレーズが混然一体となっているから、どうも座り心地が良くないんだな。まぁ、慣れの問題だろうけど、やはり正式ヴァージョンは偉大なり、を実感したりして…。

CD2枚組《デラックス・エディション》