kadomatsu_moment
角松敏生『PERFORMANCE 2014 - THE MOMENT』@渋谷公会堂、観てきました。“討ち死にツアー”と自虐的に語るほど、地方では厳しい動員に晒されている今ツアーながら、地元:東京ではサスガに2日間とも満員御礼。中野サンプラザやNHKホールでのライヴが続いたため、渋公でのステージは久方ぶりになるが、このハコは老朽化により来年解体予定(2018年新装オープン)。今の形では、おそらく最後のパフォーマンスになる。


もちろん動員やハコに関係なく、角松のライヴは常にハイ・クオリティ。しかも今回は、事前に“ライヴで歌って欲しい曲”のリクエストを募っていたため、新曲と角松クラシック混交のセットリストになる。ただしMCでの言によれば、リクエスト募集は大失敗だったとか。総数 約2500票 に対し、1位がたった140票。3位まで3桁だが、20位以下は1桁で、何と230曲に票が散ってしまったらしい。しかもコア・ファンがほとんどで、<Sky High>のような “黙ってても演る曲” には票が入らない。でもコレでファンが何を望んでいるかを、改めて実感させられたのではないかな。…というワケで、事情はともあれ、早よ凍結前のオリジナル・アルバムをリマスターせい(もちろん録音はそのままで、ボーナス・トラックにレア・シングルを入れて…)

さて、この『THE MOMENT』ツアー。個人的には5/18のさいたま公演に続く参戦で。その時は、“さいたまが一番曲が多いんです”と話していた角松だったが、基本セットには大きな変化はなく…。若干の入れ替えパートがあるのは常ながら、一番の要因は、昨年のヴォーカル公募で準グランプリに輝いた新人:真央をフィーチャーした<I See The Light>をやれるのが関東に限られること、だったようだ。

 【 Set List】
0. Opening Act
1. 初恋
2. The Best Of Love
3. Melody For You
4. The Moment of 4.6 Billion Years
5. Still I'm I Love With You
6. 君をこえる日
7. Mermaid Princess(日替わり/さいたまでは<Distance>, <August Rain>の2曲)
8. I See The Light〜輝く未来〜 feat.真央
9. Get Back To The Love
10. SHIBUYA(日替わり/さいたまでは<君を二度と離さない>)
11. 飴色の街
12. TOKYO TOWER
13. Girl In The Box
14. もう一度…and Then
-- Encour --
15. Ramp In
16. WAになっておどろう
17. Take You To The Sky High
18. No End Summer
-- More Encour --
19. いのち(日替わり/さいたまでは <All Life Is Precious>)

初っ端3曲は、いずれもリクエスト上位曲。<Still…>ももちろんそうだが、今回はアコギの弾き語りで、かなり崩して歌っていた。<Get Back To The Love>で登場するゴスペル・クワイアは、地方公演の倍の増員していてビックリ。レコーディングに参加したクワイア+小島恵理軍団に加え、広島公演で歌った人やソロ・ライヴの告知のため沖縄からやって来た凡子、それに真央まで加わり、マジ壮観なスケールでのパフォーマンスとなる。ご当地メニューの<SHIBUYA>を挟んで、再びリクエスト上位の<飴色の街>。この曲はカナザワも大好きなので、素直に嬉しい。演奏陣も緩急をつけながらの安定したプレイで、ステージは終盤へとなだれ込んでいく。

アンコール1曲<Ramp In>は、そのリクエスト第1位。頭に演った<Melody For You>と併せて、トップ3中3曲が『T'S BALLAD』から、というワケで、改めて角松バラードの人気を思い知った。でも確かにこの頃のバラードや、やはりトップ10入りした<Distamce>には、ちょっぴりビターなドラマが潜んでいるんだな。ただのスウィート、メロディが良いだけじゃないから、ファンの共感を呼び起こすのだろう。

MCでは、早くも再来年の35周年アニヴァーサリーの話もチラリと。角松の中では、来年はもうその助走期間という位置づけなのかも知れない。とはいえ、渋谷2daysのあともツアーは未だ数本残っているし、夏には音霊Sea Studio、軽井沢での恒例Tripodのライヴも控えている。80年代の頃の曲を歌うのはシンドイと、コトあるごとにこぼしているけれど、まずはシッカリ乗り切って欲しいものだ。