vintage_trouble
今日から10月。気持ちも新たに残り3ヶ月も頑張って…と思っていたら、朝一番でトラブル発生。その対応で一日が終わってしまい…。そんなモヤモヤした気持ちをブッ飛ばすべく手を伸ばしたのが、このヴィンテージ・トラブルのロング・セラー・アルバム。ここの常連さんにはあまり馴染みがないかもしれないが、サマー・ソニックなどのフェスには何度か参加していて、今年はブルーノート東京でも公演した。ブルース由来の60〜70'sロックが好きなら、絶対に聴いて損はない連中なのだ。

このレトロな4人組の結成は、2010年のハリウッド。バンド一番の魅力は、唯一のアフリカ系メンバーであるタイ・ハンターのヴォーカルで、白人のブルース・ロック・トリオをバックにオーティス・レディングが歌っている風情がある。人気が出たのも英国から。メディアはこぞってジミ・ヘンドリックスやヴァーノン・リード周辺、ファイン・ヤング・カニヴァルズ、レニー・クラヴィッツ、それにエイミー・ワインハウス辺りと比較している。

でもカナザワが一番に反応したのは、ブルース・チューンの<Run Outta You>。これはモロにフリーじゃないか ヴォーカルはまるでポール・ロジャース。曲想はZEPPの<Since I've Been Loving You>。タイのヴォーカルだって、キーこそ低いものの、確かにロバート・フラント流儀のフェイクをカマしている。一方シットリ聴かせる<Not Alright By Me>は、クラプトンっぽかったり。

こりゃあ英国で先に人気が出るのも無理はない。…というより、米本国でのプロモーションを後回しにして逆輸入を狙った戦略が功を奏した、と言うべきか。

ちなみにこのタイ・ハンターのフェイヴァリットはオーティス・レディングとティナ・ターナーで、好きなアルバムはキャロル・キングの『TAPESTRY(つづれおり)』だそうだ。「?」と思ってちょっとググってみたら、何とタイは、元ダコタ・ムーンだった。コレって、あんまし話題になってないぞ〜。ダコタ・ムーンは美しいヴォーカル・ハーモニーを聴かせたアコースティック・ソウル・テイストの4人組で、98年と02年にアルバムを発表。2曲のトップ40ヒットを放っている。そこでタイはギターとヴォーカルを担当していた。なるほどねェ〜

この自主制作盤はかなりの短時間で作られたそうだが、最近のニュースでは、かのブルーノート・レーベルと契約したそう。既に完成されたバンドなので、メジャー入りしても音的には大きな変化はないだろうが、やはり展開の仕方は違ってくる。そこが楽しみ。

…というワケで、ヴィンテージ・トラブルで悪い空気を払拭し、改めて年末に向けて気持ちを入れ替え。早速明日は、洋楽AOR系の新しいプロジェクトの打ち合わせじゃ