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第2回Light Mellow 和モノDJナイト@Tower Dining恵比寿にご来場戴きました皆様、どうもありがとうございました。いろいろなトラブルが発生した初回の反省を踏まえ、今回は比較的スムーズに進んだと自負しております。次回は12月5日(金)、ゲストDJにクニモンド瀧口氏(流線形)を迎えます。足を運んで戴ける方は、今回同様、早めのご予約をお願い致します。

…というワケで、今回はイベントに合わせて飛び切りの和モノ・ネタ。待望久しいラジの3rd『キャトル』、4th『真昼の舗道』、5th『アコースティック・ムーン』が、9月末、紙ジャケット/Blu-Spec CD2仕様で一気に初CD化されたのだ。今月末には、既CD化の1st『ハート・トゥ・ハート』と2nd『ラヴ・ハート』も同じ仕様で再リリースされる。ツンと抜けの良い歌声で隠れファンが多いラジのソニー時代の作品群が、キレイに出揃うワケだ。ココではその中から、アダルト色濃厚な5作目『アコースティック・ムーン』をピックアップしよう。

前2作が高橋幸宏プロデュース、YMOファミリー・フル稼働で作られたのに対し、このアルバムは名ディレクター:高久光雄プロデュースの下、井上鑑がアレンジを担当。バックはパラシュート周辺にスイッチし、鈴木茂や後藤次利、浜口茂外也、土岐英史らも参加した。コーラスで活躍するのは、最近ソロ作を発表したBUZZの小出博志。イニシアチブが移ったのは、YMOが売れて幸宏氏の時間が取れなくなったためで、その代わり幸宏氏は大貫妙子との共作<リラの日曜日>を提供している。他の作曲陣は、筒美京平を筆頭に南佳孝(3曲)や杉真理、Nobodyなど、いずれも当時の高久人脈に連なる面々。エンジニアも吉田保で、充分なバジェットを充てて丁寧に作られた。決して好セールスを上げているとは言えなかったラジの作品でこれだけ贅沢な作りを施せた点が、今みたた奇跡的に映る。

南佳孝と来生えつこが共作したタイトル曲<ブラック・ムーン>は、最近、一十三十一(ヒトミトイ)がカヴァーしていたことで有名。それを彼女に教えてプロデュースしたのが、他ならぬクニモンド瀧口氏だった。

…と、話がひと回りしたトコロで、今日はココまで。ちなみにこの一連のラジ再発は、現時点では、通販専門のBridge Inc.のみでの発売となっている。1〜2作目の旧盤のみ、以下でも購入可能。