yasuko_agawa_live
阿川泰子の恒例ビルボード公演。今年はバックがWhat Is Hip?(松木恒秀:G、岡沢章:B、野力奏一:Kyd、渡嘉敷祐一:Ds)、しかもライヴ録音すると聞いていたので、観に行くつもりだった。でも結局仕事のスケジュールが押して、観に行けず残念無念。だからその時にレコーディングされたこのライヴ盤には、ちょっと怨念があんねん…

いわゆるフュージョンは高校時代から聴きかじっていたけれど、AORにハマり、その関連ミュージシャンを追い掛けてレコードのクレジット買いを始めたのが80年頃。同じように日本のクロスオーヴァー・サウンドにも手を広げ、辿り着いたシンガーの一人が阿川泰子だった。初めて聞いたのは、4枚目のアルバム『JOURNEY』(80年)。でも本気で彼女を聴き込むのようになるのは、松岡直也がアレンジを手掛けた次作『SUNGLOW』(81年)である。

その頃、プレイヤーズとして阿川作品に関わったWhat Is Hip?の面々が、約30年ぶりに阿川と邂逅。今年9月にBillboard Live Tokyoでライヴ録音されたのが、この『CROSSOVER NIGHT〜Unchained Melody』というワケである。それに因んでか、選曲も『JOURNEY』『SUNGLOW』あたりを中心に、『FLYIN' OVER』(78年)、『SWEET MENU』(80年)、『NIGHT LINE』(83年)といった往年の名盤から。元々歌唱力で聴かせる人ではないから、ライヴでは多少危なっかしい箇所も散見される。でも逆にウィパーリング・ヴォイスの艶やかさは威力倍増!? 演奏もソウルフルになって、俄然メロウネスを高めている。阿川ファンならずとも、これは要チェックの好ライヴ盤だろう。