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今年最後の締切に向けて、鋭意ライナー執筆中。“自由に書いて” と言われているが、カナザワ的には初めて書くタイプのアーティストなので、どんなスタンスで何をどう書いたら良いか…。ちょっと頭がウニになってきて(死語)、気分転換のつもりでコレを聴いたら……。あらら、メチャメチャ格好良いでないのォ〜

そりゃあ天下のAC/DCだもの、良くって当然。でも日本デビュー時の印象が今イチだったのをズーッと非引きずってしまったせいか、個人的にはどうも彼らには思い入れが薄い。名盤『BACK IN BLACK』(80年)も、カセットに録音して終わらせてしまった。さすがに今は紙ジャケでいろいろ持っているが、よく考えたら、彼らの新作をリリースと同時に買ったのは、今回が初めてかも…(恥)

で、何かカッコ良いかって、この小気味良さ、テンポ感!(BPMではなくアルバムの流れ)。収録曲は、基本的にいつものAC/DC節全開だけれど、曲が次々にポンポン出てきて、息をつく暇がない。でもそれが血肉湧き立つ感じで、やたら昂揚感を煽られるのだ。

ふと楽曲リストを見ると、全11曲すべてが2〜3分台。4分超のマテリアルさえなく、アルバム・トータルで約35分。6年ぶりの新作だというのに、マルコム・ヤングが病気で離脱したり(アンガスとの共作は病状悪化前に書いたのか?)、ドラムのフィル・ラッド(ds)がトラブルに巻き込まれたり(録音には参加したがフォト・セッションには不在)と、心配なニュースが続いたから、それが理由で曲数を揃えられなかった可能性も否定できない。

でもおそらくは、最初からコレを狙っていたのだろう。最近のCDは、ボーナス曲やらエクスクルーシヴな収録でやたら長くなる傾向にある。が、そういう冗長さをスッパリ斬り捨て、ベストの11曲で勝負に出たのだ。そもそも人間の集中力は1時間も持たないそうだから(小中高校が45〜50分授業なのも同じ理由)、編集盤でもなければ、60分越えのCDなんて飽きてしまう。でもこの短さだと、逆に物足りなさを感じて、思わずリプレイしちゃう。その潔さが清々しいのだ。

…というワケで、カナザワもあまりの気持ち良さに仕事そっちのけで二度聴きし、更に旧作にまで手を伸ばしてしまいましたとさ