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つい先日、インコグニートを率いてチャカ・カーンとの素晴らしい共演パフォーマンスを見せてくれたブルーイが、2年ぶりのソロ第2弾『LIFE BETWEEN THE NOTES』をリリースした。これがまたなかなかの力作で、前作『LEAP OF FAITH』にも劣らぬ密度の濃い一作となっている。

そもそもバンド・リーダーというのは、自分の思った方向へグループを動かせるのだから、ソロ・アルバムなど出さずとも良い、と思われがち。だがプロデューサー感覚を兼ね備えたバンド・リーダーは、常に一歩下がってグループの見せ方や進むべき方向性を考えている。故に自分の思い付きでグループを右往左往させるくらいなら、自ら別のプロジェクトを立ち上げ、双方の活動を併行させることを選ぶ。幅広い音楽的ボキャブラリーを持ち、尚かつ表現意欲の強いミュージシャンであれば、スタイルごとに複数のフォーマットを持っていたりする。ブルーイのソロ活動は、まさにその典型だろう。

その意味に於いてこの2ndは、前作以上にバラエティに富んだ、ブルーイの嗜好の広さを表した作品になっている。それこそ軽やかなAOR寄りのポップ・ファンクから、ロバート・グラスパーやディアンジェロを髣髴させるジャジーでダウナーなナンバー、そしてラテン・ジャズやスムーズ・ジャズ系のグルーヴ・チューンまで。もちろんインコグニート・ファンの期待を裏切るものではないが、その振幅は遥かに大きく懐も深い。でも自分のような雑食リスナーには、そこが一番面白いんだな。

ぶっちゃけ最近は、本体インコグニートよりもブルーイ・ソロの方が楽しみになっているカナザワです。