camera soul
笑顔が僕らのドレス・コード  そんな粋な言葉をさり気なく吐いてしまうイタリア発のラグジュアリーなアシッド・ジャズ・ユニットが、このカメラ・ソウル。11年結成で、これまでにアルバムを2枚リリース。この最新作『DRESS CODE』で、いよいよ日本初登場となった。でもってコレが、何ともスカッと気持ち良いんだなぁ。

アシッド・ジャズというくらいだから、インコグニートやジャミロクワイ、ブラン・ニュー・ヘヴィーズあたりの流れを汲んでいるのはモチロン。でもジャミロよりもっと80's ジャズ・ファンク寄りで、インコグニートよりもスタイリッシュ、という立ち位置で、シャーデーやスウィング・アウト・シスターに通じる洒脱感を持っている。クールなラテン・テイストは、さすがイルマ・レーベルを育てたお国柄。廃墟のようなホテルのパーティ・ルームに盛装で集まっている…、そんなアートワークが彼らのサウンドを端的に表しているようだ。

林 剛氏の解説を読むと、アース・ウインド&ファイアー、コモドアーズ、タワー・オブ・パワーといったホーン入りファンク・バンドと、スティーヴィー・ワンダー、ジャミロクワイ、エリカ・バドゥらに影響を受けているそうな。ラテン〜ブラジル系の音の出所は、バンドの中心にいる兄弟がフェイク・ボッサのアルバム制作に関わってきたから。ソングライターやデザイナーを含む15人が “カメラ・ソウル” チームを成しているそうだが、実際にバンドとして動くのはホーンやコーラスを含む12人あまり。中にはイタリアのセッション・シーンで引く手数多のプレイヤーもいるらしい。それだけメンバーがいても出てくる音には無駄がなく、すっきりシェイプされている。イタリア人という熱くて濃ゆそうなキャラを上手にチル・アウトさせているのが、このバンドの優れている点だろう。

個人的には、すっごい期待していたオランダ発のトリスタンが、2ndで並みのバンドになっちゃってガッカリしていたところにコレが出て来たので、すっかり気分回復。おっとマリオ・ビオンディの新作も買わなくちゃ、だわ!