wings_wildlife
メールや Facebook 等などで、実にたくさんの方々から “Happy Birthday” のメッセージを頂戴した。どうもありがとうございます。もうあまりメデタクはない歳ですが、やっぱりみなさんにお声掛けいただくのは嬉しいモノですね。

ところがどっこい誕生日の自分は、朝からメガネの柄は折れるわ、PCのプリンター/スキャナーは動かなくなるわ、とトラブル続き。連休明けまでに発送しなけりゃ事務書類があるのに、原因が分からず、サポートもお休み。こりゃあUSBチップにでも入れて、印刷サービスを探して持っていかなきゃ…という状況。

しかも夕方からは、61歳で早世した大学の先輩の通夜に参列するという誕生日らしからぬ展開。なので、アチコチからたくさんの「おめでとう」を戴いたにもかかわらず、自分自身はあまりそうした気分になれなかった。でもこの先輩というのが、角松敏生や自分が在籍していたサークルの創設者で、去年までOBライヴに出演していたスゴイ方。だから多くの懐かしい顔に会うことができたのが、救いだった。中には卒業以来30余年ぶり、なんて方もいて、帰りは自ずと献杯の宴へ。主を失ったチェリー・レッドのギブソン・レスポールが、祭壇の片隅にひっそり置かれて寂しそうだった…

最後に酒の場で会った時、「カナザワ、レココレとか読んでるぞ。お前の文章 楽しみにしてるから頑張れよナ」と声を掛けられたのを思い出す。いくつになっても音楽への情熱を失わない、ステキなオヤジだったな。自分の誕生日に喪服を着たのは初めてだけど、もしかしたら、“オマエもあんまり調子に乗らず、健康に気をつけて頑張れ!”という啓示だったのかも。改めて R.I.P. 大将!

さて、上に掲げたポール・マッカートニー『WILD LIFE』。今日の流れとは直接関係はないけれど、原点回帰とか自由にありのまま生きるというテーマを考えると、チョッとは繋がるかな。ウイングスとしての初アルバムで75年の発表。一般的評価は低く、実際ラフな作りの作品だが、実は名曲の原石的なマテリアルが幾つかあって、個人的には結構愛着がある。間もなく『TUG OF WAR』と『PIPES OF PEACE』のデラックス版が出るので、その予告編的にも美味しいか…。