bryan adams_getup
ア〜、久々に横っツラをパチンッと平手打ちされた感覚。ジェフ・リンのプロデュースと知った時から、結構良いモノになるだろうな、という予感はあったけど、それを軽やかに超越してくれた。まさに目が覚めたような感覚で、気分爽快、後味スッキリ 

ブライアン・アダムスって、今までズッと優等生的なポジションにいて、カナザワにとっては “新作を出してもほとんど想定内” という人だった。安心して聴けるが意外性には乏しいから、最近は失礼ながらロクに聴かなくなっていた。

それが、オヤと思ったのが、前作に当たるカヴァー・アルバム『TRACKS OF MY YEARS』。デヴィッド・フォスターのプロデュースというのがゲットの直接的理由だが、これが存外に気持ち良い出来で。そう、意外性がたくさんあったのだ。

で、1年もせずに登場したこの新作。音はモロにジェフ・リン節で、ヴォーカルが彼だったら、完全にELOになっちゃう。もっとも曲によってはトラヴェリング・ウィルベリーズだったり、ジョージ・ハリスンっぽくなったりするのだが、思わずニヤリとしてしまう快活さに満ち溢れているのだ。

作曲は、ブライアン自身と久々に手を組むジム・ヴァランス。そしてジェフを含むこのトライアングルが、成功の伏線だ。そして楽曲そのものが圧倒的に短い。本編9曲中内7曲が2分台。長い曲でもほぼ3分半で終わってしまう。それが9曲で、トータル30分に満たない。ボーナス4曲を含めても、全編37分ほどの尺。まるで初期のビートルズみたいだ。『TRACKS OF MY YEARS』でもビートルズ・ソングを歌っていたから、半ば原点回帰の位置づけなのかも知れない。とにかくその作りが潔く、スカッとする。こりゃあ、間もなく登場するELOの新作も楽しいコトになりそうだな。