jeff lynn
ようやく自分のペースで仕事できるところまで追いついてきたので、今日はちょっと息抜き。で、届いたままの『THE BEATLES 1+』のBlue-rayを観たり、ポールのハコ物を聴いたりと、すっかりビートルズ・モードに。そうなると今日の締め括りはコレっきゃないでしょう。ジェフ・リンズ・ELOの新作『ALONE IN THE UNIVERSE』。…おっと、日本では単に “ELO" 名義で出すのか。

もっともレコード・コレクターズ誌12月号のインタビューを読むと、ELOとソロ活動の差について、ジェフ本人が「ほとんど違いはないんだよ。昔からELOでもほとんどの楽器を僕が演奏していたから。だからジェフ・リンのELOなんだよ。いろんなELOが出回っているから、これが本物ですって言いたかったんだ」と宣っている。でも大丈夫。そんなの、アナタのファンなら、みんな分かっているから。

このアルバムを作ったキッカケは、12年のソロ・アルバム『LONG WAVE』にあったとか。その中身はチャック・ベリーやロイ・オービソン、チャールズ・チャップリンからエルヴィス・コステロなどのカヴァーだったのだが、曲作りの点で多くの発見があり、それを生かしてオリジナルを書きたくなったと言う。エンジニアのスティーヴ・ジェイがパーカッションの一部を、愛娘のローラがコーラスを手伝ってくれた以外は、すべての楽器・ヴォーカルをジェフが自分で演奏。録音はL.A.にある彼のホーム・スタジオで、制作には1年以上を費やした。中には数年間も温めていた楽曲モチーフもあるらしい。

それでも、結果的に出てくる音は、いつものジェフ・リン節。ドタバタしたドラムも、緻密なハーモニー構成も、大きく変わることはない。プロデュース最新作であるブライアン・アダムス『GET UP』も良い出来だったから、きっとジェフも気分が乗っていたのだろう。

日本盤はボーナス1曲追加で、更にデラックス・エディションではUSデラックス盤からの2曲も追加した+3曲仕様。併せて旧作9作も紙ジャケ/Blu-spec CD2仕様で、ドカンと再発された。そうそう、昨年9月にロンドンのハイド・パークで行われた復活ライヴの映像作品もリリースされたばかりなので、ひとりELO祭りも悪くないぞ。