scorpions_tokyo tapes
音専誌はもちろん、新聞広告なら何やらと、スコーピオンズ周辺が盛り上がっている。祝・結成50周年というコトで、ちょうど世界的な出世街道をひた走った80年代作品群が、01年以来のリマスター再発になるのだ。カナザワにとっても、日本デビューから間もない頃のスコーピオンズは、ちょっと特別な存在。この『TOKYO TAPES(蠍団爆発!!)』が録られた初来日時の中野サンプラザ公演(78年)、ギタリストがウリ・ロートからマティアス・ヤプスに交替しての79年作『LOVEDRIVE』を提げた2度目の来日@新宿厚生年金会館に足を運んでいる。当時のカナザワは、まだケツの青い高校生だったな…

思うに当時のスコーピオンズは、日本の若いハード・ロック・ファンの嗜好を見事に体現していた。その頃の日本のハード・ロック・シーンといえば、レッド・ツェッペリンとディープ・パープル/レインボーが二大巨頭。そのうちZeppには何処かインテリっぽさがあったのに対し、パープル系はスピード感のあるリズムと情緒に訴えるメロディで、中高生ロック・ファンの心を掴む分かりやすさがあった。ドイツから進出してきたスコーピオンズには、そうしたパープル的魅力がギュギュッと凝縮されていたのである。自分が初めて聴いたスコーピオンズは、確か『VIRGIN KILLER(狂熱の蠍団)』だったと思うが、すぐにピ〜ンと来て、2nd『FLY TO THE RAINBOW(電撃の蠍団)』と3rd『IN TRANCE(復讐の蠍団)』をゲット。むしろこの2枚に夢中になった クラウス・マイネのヴォーカル・スタイルは、レインボーのロニー・ジェイムス・ディオにも似て、実に朗々としていたな。

なので、この『TOKYO TAPES』は、自分もオーディエンスとして参加している記念碑的ライヴ盤のひとつ。<荒城の月>には気恥ずかしさを覚えるけれど、<Speedy's Coming>や<Top Of The Bill>といった初期楽曲を聴くと、今でもカッと熱くなる。本当は、真紅のバラに蠍が乗ってるオリジナル・ジャケに思い入れがあるが(ブックレットには伊藤政則大先生も写り込んでましたネ)、このデラックス・エディションには同じ日本公演の未発表テイクもボーナス収録されているので、5年前の紙ジャケ盤に続いて再びゲット。同時に、2度目の来日ステージが映像で収録されている『LOVEDRIVE』のデラックス盤も、即ポチってしまった。この時は、マイケル・シェンカーがバンドを出入りを繰り返していた時期で、チケット発売時はマイケルが同行するという話だったんだよなぁ〜(遠い目)。それで少々ガッカリした気持ちでライヴを観に行ったが、スッカリ魅了されて帰ってきた記憶がある。

…とはいえ、カナザワのハード・ロック熱もこの辺りまで。次作『ANIMAL MAGNETISM(電獣)』は、あっさり貸レコード屋で借りて済ませたのでした…