ed motta_perpetual
新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。ここ2年ほどは和モノ中心に動いていたカナザワですが、今年は引き続きそちらをフォローしつつ、軸足は再び洋楽AOR系に戻していきたいな、と思っていますが、さぁ、どーなるコトやら…。

さて、元旦の我が家は墓参に始まり、昼過ぎから恒例親族での新年会。真っ昼間からビールを数缶空けて、気持ち良くホロ酔い気分。散会後は観られないまま平積みになっているDVD/Blu-rayの山から、クイーンやELOの映像を観て酔い覚まし。夜から年明け一番の締切であるエヂ・モッタ『PERPETUAL GATEWAYS』の解説に取り掛かった。そう、もう元日から仕事ですよん…

ブラジルの巨漢才人がスティーリー・ダンに触発されてアーバン・ポップスに挑戦した、その名もズバリの『AOR』から約1年半。日本のシティ・ポップスや和ジャズにも滅法詳しいヴァイナル・コレクターのエヂゆえ、カナザワの名前は何処かで知ってチェックしてくれてたらしく、『AOR』の日本発売が決まる前からfaeobookでコンタクトがあり、英語盤/ポルトガル語盤の両方が送られてきた。そして日本リリース決定後には、偶然にも日本のレーベルからコピーを頼まれるなどのご縁があり…。その後の来日公演では、ナンとステージ上から「今日は日本のAORサムライが来ている」などと紹介されてしまった

今回は日本発売が先に決まり、諸般の流れでカナザワに解説依頼が来たが、それをエヂに伝えると、「オォ、先を越されたな。トシに解説を頼め!ってメールしようと思っていたんだ」をいうレスポンス。何処までホントかどうか分からんが、その気配りが嬉しいじゃないの もちろん、ライナー用の質問もタップリ投げかけて、真摯に答えてもらったので、それは解説をお楽しみに。

ザッと紹介しておくと、今度のニュー・アルバムは2部構成。前半の《SOUL GATE》は、そのまま『AOR』の延長で、スティーリー・ダン流儀を拝借したジャジーなアーバン・グルーヴが心地良く。後半は《JAZZ GATE》と名付けられたアコースティック・ジャズ・サイドで、ややマニアックな仕上がり。とはいえ、どちらもエヂのコンポーザーとしてセンスの良さが表現され、メロディはあくまで親しみやすく、リズムが変幻自在に4ビートや16ビートを駆っているイメージがある。ゲストにはパトリース・ラッシェンやグレッグ・フィリンゲインズ(共にkyd)、ヒューバート・ロウズ(flute)らが参加し、随所でイケてるプレイを披露。しかもプロデュースはグレゴリー・ポーターのグラミー受賞作『LIQUID SPIRITS』(13年) を手掛けたカマウ・ケニヤッタだから、否応無しに期待が高まるだろう。あとはこの新作を引っ提げての再来日でもあれば、日本でのエヂ人気が確立するに違いない。

アルバムの発売は、来月2月3日。しばしお待ちを。