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訃報で1日遅れのアップになったが、29日(金)の夜、43年ぶりとなるアルバート・ハモンドのジャパン・ツアー@Billboard Live Tokyo 2nd Show に足を運んだ。Billboard Japan のサイトで特集記事を書いた(記事はコチラから)ご縁もあるけれど、とにかく世界に名立たるヒットメイカー/作曲家であり、自らも<カルフォルニアの青い空>や<落ち葉のコンチェルト>を大ヒットさせているので、いずれにせよ、この機会に観ておきたいと思っていたのだ。

この手の職人肌のソングライターのライヴというと、自らの弾き語りにシンプルなリズムを付けたフォーマットで、家のリヴィングにいるような寛いだ雰囲気のステージを披露するのが常。が、この人は、ギターを抱えてニコヤカに登場した時点で、何やらスター然とした雰囲気が漂う。長めの髪を撫でつけ、ニップルが浮き出るほどパッツンパッツンの純白シャツ、これまたタイトなオレンジ色のレザーのジャケットを着て、何だかナルシスト入った感じなのだ。スペイン・ジブラルタル育ちの英国人という出自がそうさせるのか分からないが、オーディエンスとのやりとりや少々大袈裟なジャスチャーも、ちょっと気取った感じがしていて、なんとなくユニーク。

ハッキリ言って歌は上手くなくて、声もカスレ気味なのだが、いわゆる自己陶酔型。でも自分の曲はもちろん、他のアーティストに提供したヒット曲をバンシバシやってくれるので、飽きることがない。ヨーロッパでは正味150分の大掛かりな “Songbook” ツアーを行っているそうだから、バンドもコンパクトにまとまっているし、終盤にはハンドマイクでフロアをゆっくり一周したりも。職人ではなく、意外にしっかりエンターテイナーしているのだな。バック・メンバーの紹介はなかったけれど、ベース/コーラスは元パイロットのデヴィッド・ペイトン。kydだけ若そうだったが、贔屓目もあってか、アンサンブルを引き締めるのはペイトンの枠割のような気がした。

中盤で登場の<落ち葉のコンチェルト(原題:For the Peace of All Mankind)>は、前方のオーディエンスに確認しながら邦題で曲紹介。カーペンターズと共作した<青春の輝き(I Need To Be In Love>では、思わぬどよめきも湧き上がった。奥さんに贈った曲でダイアナ・ロスに提供した<恋のプレリュード(When You Tell Me That You Love Me)>、ホイットニー・ヒューストンが歌ったソウル五輪の全米TV中継のテーマ曲<One Moment in Time>なんて、歌ってくれるとは思わなかったよ。

意外に早く本編は1時間満たずでエンディング。が、アルバートはすぐステージに戻り、そこからが長かった。スターシップがNo.1にした<愛は止まらない(Nothing's Gonna Stop Us Now)>を皮切りに6曲。個人的には、レオ・セイヤーのヒット<はるかなる想い(When I Need You)>にニンマリ。そして最後は、お約束の<カリフォルニアの青い空>で大合唱となった。

ソングライターとして成功したアルバートけれど、記事にも書いたように、この人は元々アーティスト志向。それを強く実感させられたエンタテイメント・ショウだった。

 《 Set List 》
1. Everything I Want to Do
2. Down by the River
3. New York City Here I Come
4. The Day the British Army Lost the War
5. When I'm Gone
6. The Peacemaker
7. For The Peace Of All Man Kind / 落葉のコンチェルト
8. To All the Girls I've Loved Before
9. I Need to Be in Love
10. I Don't Wanna Lose You
11. When You Tell Me That You Love Me / 恋のプレリュード
12. One Moment in Time
-- Encore --
13. Nothing's Gonna Stop Us Now / 愛はとまらない
14. I'm a Train
15. When I Need You / はるかなる想い
16. The Air That I Breathe
17. The Free Electric Band
18. It Never Rains in Southern California / カリフォルニアの青い空