elton john 016
昨年11月のジャパン・ツアーで元気いっぱいのパフォーマンスを見せてくれたエルトン・ジョン、待望の新作が登場した。これがまさにライヴの溌剌さ、躍動ぶりをパッケージしたかのような作品で、コチラも思わずニヤニヤさせられてしまうのだ。

プロデュースは、レオン・ラッセルとの共演盤『THE UNION』(10年)、少々内省的な出来だった『THE DIVING BOARD』(13年)から3作連続となるT・ボーン・バーネット。曲作りのパートナーは、もちろん言わずと知れたバーニー・トーピン。そしてコレが重要なんだが、往年のバンド・メンバー、デイヴィー・ジョンストン(g)とナイジェル・オルソン(ds)に加え、マット・ビソネット(b)、キム・バラード(ktd)など、ツアーに同行していたラインアップがそのままレコーディングに参加している。アルバム・タイトルであり、スターターを飾った<Wonderful Crazy Night>というのは、ライヴの勢いをそのままアルバムに投影させた象徴なのだな。

欲を言えば、バラードにエルトンらしいシンプルな名曲がない、とか、アルバムとしてもう少しメリハリがほしい、という感はあるものの、68歳にして33枚目のアルバムがこんなに元気で若々しいロックン・ロール・アルバムなのだから、もうこれ以上は望むまい。劇場向けの作品だった『THE DIVING BOARD』は、完全にOut of my line だったけど、これは100%納得です。